日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 人質王女は居残り希望 / 小桜けい 』 レジーナ文庫

【あらすじ】
赤子の頃から、人質として大国・イスパニラで暮らすブランシュ。
彼女はある日、この国の王リカルドによって祖国に帰してもらえることになった。
けれど、ブランシュはリカルドのことが大好きでまだ傍にいたいと思っている。
それに国に戻ればすぐ結婚させられるかもしれない。
ブランシュは、イスパニラに残って女官になろうと決意して―!?



【感想】
軍事大国への人質となり1歳で生国を離れ、小さな離宮で暮らす小国の王女×幼いヒロインの飼っていた猫をきっかけに知り合い、以来何かと彼女を気にかけていた王太子

王位を継ぎ各国の人質たちを解放したヒーローと、そんな彼への感謝と恩返しをするため、解放後も国に戻らず王宮で働くことを選んだヒロイン。
そんな2人の両片思いでじれ甘なお話かな~と読んでみた。

……うん、15歳年上で『赤い悪鬼』と恐れられる国王陛下がめっちゃヘタレだったわ。
そして、彼よりもヒロインのお友達の方がインパクトが強くて印象に残った。
結構序盤から怪しい行動を見せていた“彼女”のことを、てっきり国王&王弟コンビは怪しんでいるものだとばかり思っていたよ……。

業火の中から生還し組織をまとめあげ活躍する“彼女”の、波乱万丈であろう人生が気になる。