日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 策士な皇帝は身代わり姫を娶りたい / 藍井恵 』 ヴァニラ文庫

【あらすじ】
王女の身代わりとして皇帝レアンドルに嫁いだリゼットは、彼がかつて亡き母を訪ねてきた初恋の騎士だったことを知り驚愕した。
しかし、レアンドルはそのことに気付いていない。
「弱いのは…耳だけか?」
政略結婚だからと閨で一線は越えず、優しい口づけや愛撫でリゼットを翻弄するレアンドル。
惹かれていくほど騙していることが苦しくなり!?


策士な皇帝は身代わり姫を娶りたい (ヴァニラ文庫)

策士な皇帝は身代わり姫を娶りたい (ヴァニラ文庫)


【感想】
両親を亡くし、弟妹の為に王女の身代わりとして成り上がり皇帝に嫁いだ村娘×国王から王位を簒奪して皇帝となった軍人。

瓜二つの王女に成りすまし、皇帝の元へ嫁いだヒロイン。
しかし、そこで待っていた皇帝は村で何度か会ったことのある亡き母の知り合いで……。

実は、ヒロインを手に入れる為にあえて元国王へ王女を要求し、その裏でヒロインの存在を示唆し身代わりに仕立てさせていたヒーロー。
そうとは知らないヒロインが自分の正体を言いたくても言えず苦しんでいる中、ヒーローが快楽を与えて真実を告げさせようとする流れは少々モヤッた。
その部分以外は、ヒーローもヒロインも国民を思いやれる良い皇帝夫妻。
ヒロインの出生の秘密も含め、もっとドラマチックな展開になるのかと思っていたが、その辺はあっさりめだったな。
ヒロインの生まれについて知った王妃や王女の反応が見たかったわ~。

ストーリー自体に影響はないが、閨シーンで最初は『冬だというのに~じんわりと汗を』という描写だったのに後半で『秋だというのに~汗を滴らせ』と季節が巻き戻っていたのが気になったので、再版時にでも修正されたらいいな~と思う。