日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 総務部の丸山さん、イケメン社長に溺愛される / 有允ひろみ 』 エタニティ文庫

【あらすじ】
アパレル企業の総務部で働く丸山里美は、存在感がとても希薄。
あまりの目立たなさから“総務部の幽霊さん”とあだ名されるほどだった。
そんな彼女が、イケメン社長の健吾に突然目をつけられ、なんと交際を申し込まれた!
戸惑いつつも、これは彼の単なる気まぐれだろうと自分を納得させる里美。
けれど健吾は本気も本気で、里美にド執着してきて…!?
華麗な社長とスーパー地味子の種別差(!?)オフィスラブストーリー、文庫だけの書き下ろし番外編も収録!



【感想】
存在感のなさから“幽霊さん”と呼ばれる総務部ヒロイン×若くして社長を継いだモテ男ヒーロー。

もはや特技と言ってもいいほどの存在感のなさで、道を歩くのも横断歩道を渡るのも電車から降りるのも一苦労のヒロイン。
「幽霊さん」呼びが悪い意味ではないと説明されているが、知らない人が見かけたらイジメに見えそうだなぁ。
日々気配りし雑務をこなしても、例え目の前で作業していても気付かれず、彼女がプロジェクトで不在になって周囲がようやく気付くとか遅すぎでしょう。

ヒーローがヒロインに惚れ込みアピールするが、ヒロインは期間限定の遊びだろう、つまみ食い感覚なんだろうと本気にせず、その辺のぐるぐるがちょっと長かった。
ヒーロー視点の書き下ろし短編を読むと、ヒロインはハイスペイケメン無自覚ホイホイのようなので、そっち方面のゴタゴタとヤキモキするヒーローも読んでみたかった。
(今のところ、全て叩き潰して気付かせていないようだが)

あと、作中では最後まで“幽霊さん”呼びなので、皆に“丸山さん”として頼られ呼ばれるところが見たかったな……と思った。