日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 軍神虎は花嫁Ωを甘やかす / 市川紗弓 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
猫に導かれ訪れた異世界で出会った金色の虎、その正体は軍神の化身である軍人・イルファンだった。
そして漣が国の危機に現れる「救国のオメガ」で、王太子の花嫁として迎えに来たという。
反発する漣だが、帰るにも一度は王都に行く必要があり、渋々イルファンたちと旅をすることに。
イルファンは漣を「守る」と言い、ことごとく甘やかしてくる。
そっと寄り添ってくれるイルファンに惹かれずにはいられないが、王都では漣を花嫁に望む王族たちの政争に巻き込まれてしまい…?


軍神虎は花嫁Ωを甘やかす (角川ルビー文庫)

軍神虎は花嫁Ωを甘やかす (角川ルビー文庫)


【感想】
『救国のオメガ』を守るため、国王と王太子に遣わされた軍人攻×異世界トリップし、自身がΩという性で王太子と子を生すのだと告げられた元芸能人受。

オメガバースもの。
日本にいながらΩ化の兆候があった受。
異世界で出会った攻に惹かれるが、互いの立場が邪魔をして……。

オメガバースものはΩの扱いが酷い世界が多いので苦手だけど、この話の受は痛くて悲惨な目に遭ったりしないので読みやすかった。
(他のΩの扱いは法整備をして改善中)
他の本と違い、“運命の番”に強制的な吸引力はないのか、攻が王太子のために受を諦めようとするのが歯痒かった。
心の中ではめちゃめちゃ葛藤してたのは分かるんだけどね。
普段は冷静な攻の理性を本能がねじ伏せて、悩み悶えながらも抱きしめて求めて欲しかったわ~!という個人的な好みの問題(笑)。


他の人も感想で書いていたが、私も王太子と踊り子は運命の番で、踊り子が目覚めた瞬間 or 術が解けた瞬間にビビビッと来るのだと期待してしまった。
王太子がいい人だっただけに、彼にも想う相手が出来て結ばれて欲しいなぁ。