『 総理にされた男 / 中山七里 』 宝島社文庫

【あらすじ】
「しばらくの間でいい。総理の替え玉をやってくれませんか」
役者志望のプー太郎・加納慎策は、総理大臣に瓜二つの容姿を生かした精巧なものまね芸で、近頃人気を博していた。
そんなある日、官房長官に極秘で呼び出された加納は、意識不明に陥っているという総理大臣の「替え玉」を頼まれ……。
国民の声が総理の姿で語られるとき、政治の世界は変わるのか?怒濤の展開に息を呑む、政治エンターテインメント！ 【解説:池上彰】

総理にされた男 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

【感想】
売れない舞台役者の主人公が、総理にそっくりの容姿を買われしばし替え玉となることに。
政治用語等はそれなりに出てくるが、素人同然の主人公に官房長官らが丁寧に説明してくれるので、一緒に政治のお勉強も出来る本(笑)。

素人とはいえ、加納くんは自分の考えを持っていて行動に移せる男だが、もし自分がこの状況になったら私は1日ももたずに潰れるな……と思った。
想像しただけでお腹が痛くなる(笑)。

加納の正体を知るたった2人の味方の力が借りられない今、彼女と共に歩むとしてもかなり綱渡りな人生になりそうだなぁ。
多分、一生コースだろうし……。

　↑サイン本でした