『 異世界蹂躙 ー淫靡な洞窟のその奥でー 3 / ウメ種 』 ダッシュエックス文庫
【あらすじ】
魔導王国フォンティーユは、欲望のまま生きる魔物『ブラックウーズ』により陥落し、女王レティシアは苗床にされてしまった。
女王の娘であるマリアベルとメルティアはなんとか逃げのび、獣人の美姫フォーネリスが住まう森の王国グラバルトへ向かった。
そこには、勇者の武具である聖剣があり、それは、最も勇者の血を濃く受け継ぐマリアベルに託されたブラックウーズ打倒の希望だった。
しかし、ブラックウーズもまた、勇者の武器が保存されている神聖な遺跡を目指していた。
その道程でフェアリーを、獣人を、ありとあらゆる雌を貪りながら――。
【感想】
勇者が守り、勇者の伴侶である女王が統べる魔導王国はブラックウーズにより陥落。
苗床となった女王や国民を残し、2人の王女はかつて父が使った聖剣を求め獣人の国を目指すが……。
いよいよ他国へ魔の手を伸ばし始めたスライム。
この勢いだと、獣人の国も聖職者の国もあっという間に侵略されそう。
どうせ生まれるのはスライムなんだから、人間よりも動物のメスを対象にした方が、母体の確保は楽だしもっと早く多く増えそうな気がするんだけどな~。
まぁ、そんな牛や羊が襲われる作品なんて誰も読みたくないか(笑)。
勇者の娘が聖剣を手にしたことで、人類に与えられた微かな希望。
酷いと思いながらも、ついついスライムがどこまで繁殖していくのか気になっちゃう。
もしも勇者の血を色濃く受け継いだ第2王女を母体ではなく糧として取り込んだら、そのスライムは聖剣に触れることが出来るんだろうか。
大陸すべてが穢されたら、そのうち女神が顕現したりね。