『 悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。 I / 丘野優 』
【あらすじ】
国家転覆を企てるほど悪逆を尽くした公爵夫人エレインは自らの娘によって命を奪われた。
死の間際、大罪を後悔するも時すでに遅し。
公爵家は滅び、その悪名は時間と共に忘れられるはずだった――
しかし、気がつけばエレインは出産中で！？
なんと長男を出産した30年前に時間が巻き戻っていたのだ。
嘘と暴虐に塗れた人生を改めるため、我が子に親殺しをさせないため、前世の経験と知識を総動員したエレインの快進撃が始まる！！
【感想】
権謀術数を駆使して悪事を行い、国家転覆を企てた罪で自身の娘に殺された公爵夫人のエレイン。
魔術により存在が消滅したはずが、気がつくと数十年前の長男出産の瞬間に戻っていて……。
50代から20代への巻き戻り。
夫や子どもたちを処刑され、娘に母親を殺させてしまった前の時間軸を反省し、今度は穏やかで平和な家庭を築こうとするエレイン。
……が、彼女自身が規格外なのでその辺りはあまり成功していないような…。
ただ、前の時とは性格や行動が180度違うので、それがこの先の結果にどう反映されていくのかが楽しみ。
1巻はまだ長男しか生まれておらず、他の息子や娘の誕生は2巻になるのかな？
次男や娘たちも陽キャに転向するのかしら(笑)。
約束した黒竜との再会も待ち遠しい。
竜水晶、早く渡せるといいね。
