『 転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す 1 / 十夜 』 アース・スターノベル
【あらすじ】
騎士家の娘として騎士を目指していたフィーアは、死にかけた際に「大聖女」だった前世を思い出す。
えっ、これって今ではおとぎ話と化した「失われた魔法」!?
しかも最強の魔物・黒竜が私の従魔に!!?
でも前世で「聖女として生まれ変わったら殺す」って魔王の右腕に脅されたんだっけ。
こんな力使ったら、一発で聖女ってバレて、殺されるんじゃないかしら。
…ってことで、正体隠して初志貫徹で騎士になります!
書き下ろしはフィーアの聖女の力検証。
…のはずが、同行した冒険者たちがワケありすぎ!?
転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す 1 (アース・スターノベル)
- 作者: 十夜,chibi
- 出版社/メーカー: アース・スター エンターテイメント
- 発売日: 2019/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【感想】
騎士を目指すも、『成人の儀』の途中で瀕死の重症を負い死にかけた……はずみで前世を思い出した主人公。
王女で聖女だった彼女は身内に裏切られ、魔人に嬲り殺されていた。
平穏な日常のため、決して前世の姿を知られないようにしようと決意するが……。
レビュー買い。
ヒロインは観察眼や考察力に優れているのに、色んな意味で残念な子。
聖女の力や黒竜のことを隠そうという気持ちはあるが、300年前の経験をベースに物事を考えるので、そのハイスペックぶりが駄々漏れというか目立ちまくりというか。
上手く誤魔化せてる♪と満足げなフィーアと、呆れと諦めの混ざったザビリアの眼差しの差が楽しい。
ラストでザビリアの擬態(笑)は見破られたっぽいけど、このあとどうなるんだろ。
第四の団長さんをこの状態で放置して1巻が終わりとは、なかなか鬼畜な構成だな(笑)。
本編後のレッド・グリーン・ブルーの話も面白かった。
彼らが本編で絡んでくる日が来るといいな。
封入の初回版特典SSは、フィーアの髪色について総長目線で。