日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 毒を喰らわば皿まで その林檎は齧るな/十河 』 アンダルシュノベルズ

【あらすじ】
日本人男性だった前世の記憶を持つアンドリムは、自身が生きているパルセミス王国が、乙女ゲームの世界だと気づく。
彼は前世の知識と現世で持って生まれた才を活かし、悪役である己の運命に打ち勝つとともに、ライバルでもあった騎士団長のヨルガを番とすることにも成功した。
しかし、自身の一族には短命の呪いがかけられている。
アンドリムはこの呪いを解く術を探しに、東にある国・ヒノエに赴こうと計画を立てていた。
折良く、ヒノエから国主の娘だというシラユキ姫がパルセミス王国を訪ねる。
なんでも国を脅かす八岐大蛇を討伐するために、ヨルガに力を貸してほしいとのこと。
アンドリムはヨルガと共に、ヒノエを目指すが――!?



【感想】
騎士団長×元悪徳宰相。

娘(悪役令嬢)が殺されるという乙女ゲームのシナリオを覆し、“復讐”を遂げてから半年あまり。
アスバルの血脈にかけられた呪いを解く鍵を東国ヒノエに見出だした受は、八岐大蛇討伐のため攻に助力を求めるシラユキ姫らと共にヒノエを目指すが……。

シリーズ2作目。
前回は乙女ゲームの世界をひっくり返す話だったが、今回は前作ラストにチラッと書かれていた早逝の呪いを解くための旅のお話。
最終的にどんな選択をしたのか分かっていても、やっぱり今回も面白かった。

前回同様、敵側の思惑を全て把握した上で、それを利用して破滅させていく受の手腕が読んでいてとても楽しい。
さらに今回は、攻と受がイチャイチャしまくりで糖度も高め。
最初は目のやり場に困っていたシラユキやトキワが、リサルサロスを発つ頃には同じ馬車内でイチャつかれても動揺しなくなってるのに笑った。
シラユキはこの旅で、色んな意味で大人になったわね…。

そういや、異世界版ミントタブレットはこの世界で普及するのかしら。
大人な使い方も含めて伝授しちゃう……?
(いや、下世話でごめん/笑)

特典カードのSSは、受と攻と雛鳥時代のカルタの話。
私もこれ、鳴らないのよね……。