日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 憑き物ごと愛してよ / 渡海奈穂 』 キャラ文庫

【あらすじ】
僕の身体に巣喰う、強大な憑き物を祓ってほしい――
18歳になったら憑き物の花嫁として孕まされ、殺される運命を背負う温(ゆたか)。
並みの術師では太刀打ちできず、一縷の望みで最後に縋ったのは、最強の憑き物落とし・陸海(くがみ)。
「たとえ1億積まれても、俺は助けない」
冷たく拒絶する陸海の元に、諦めず通い詰める日々。
ついに根負けした陸海は、「このままじゃ寝覚めが悪い」と渋々引き受けてくれて!?



【感想】
憑き物落とし×憑き物を宿した少年。

憑き物や憑き物を利用する人間を憎む攻の元に、自分の身体に巣喰う化け物を祓って欲しいと受が訪ねてくる。
自業自得だと初めは拒んでいた攻だが、共に暮らす中で受の事情や内面を知り……。

読友さんのレビュー買い。
山奥の屋敷で、憑き物と共に座敷に閉じ込められて育った受。
そんな環境でも、ほんの小さな優しい思い出を大切にして「人間が好き」と笑う受が切ない。
受に執着し孕ませようとしていた憑き物がそっちを好きになったのは意外だったが、そのお陰で平和的に収まったのなら…まぁいいのかな?

この先、受が肉体的に傷付くことがないのは分かったけど、寿命的にはどうなってるんだろう。
老化は普通にするとか、仕事で攻が瀕死になった時に憑き物の一部が彼にも宿るとかで、2人が同じ時間を歩めたらいいな……と思う。

ちなみに、私の頭が残念なせいで人名がなかなか頭に入らず …。
何度もページを戻って読み方の確認をしてしまったよ(笑)。
くがみ……こぐき………。