日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 灼熱の瞬間(とき) / J.R. ウォード 』 二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション

【あらすじ】
一夜をともにしたけれど、曖昧な関係のままの消防士アンとダニー。
ある日火災現場でアンが瓦礫の下敷きになり、命を救うため、ダニーの決断によって腕を切断する羽目になる。
消防士としての未来を奪われ、失意の底に沈むアン。
一方のダニーも、大切な女性を無傷で救えなかった罪悪感から、荒れた毎日を送っていた。
10カ月後、火災検査官となった彼女は、ある大企業の不審な連続火災を調べはじめたとたん身の危険を感じる。
ダニーが手を差し伸べようとするが、同情されたくないアンは…
原題:Consumed



【感想】
火災検査官(元消防士)×消防士。

消防士だったヒロインは火災現場で瓦礫の下敷きとなり、その場から逃れるためヒーローに自分の腕を切り落とすよう懇願する。
その後、片腕を失ったヒロインは火災検査官となるが、自身が巻き込まれた火災を含む数件の倉庫火災に不審を抱き……。

シリーズ1作目。
猪突猛進の意地っ張りヒロインとカッコつけなヘタレマッチョヒーロー。
どちらも同じ火災で瀕死の重傷を負うが、ヒロインの立ち直りぶりが目覚ましく逞しかった。
まぁ、愛する人の腕を切り落とす羽目になったヒーローの心境を思うと、荒れるのも仕方ないとは思うが…。
ヒーローは大切なものを2度も切ることになって、長斧を見るだけで心拍数が上がって吐き気がしちゃうのではと心配。

それにしても、2人ともそれぞれ家庭に問題ありすぎだわ。
消防署の仲間たちも色々あるみたいだし、実際アメリカってこんなに問題やトラウマを抱えてる人率が高いのかしら。

事件自体は、今回の犯人は分かったものの真の黒幕には手が出せない状態で終わっているので、その点はスッキリしない。
本国でも2作目はまだ発表されていないらしいので、気長に待とう。
チャベスのその後や、トーマス兄さんにロマンスはあるのかも2巻に書かれてるといいなぁ。

ちなみに私のイチオシは、勇敢なスートと世界一の上司。
スート可愛いよ、スート(*´∇`*)