日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 乙女ゲームは終了しました / 悠十 』 レジーナブックス

【あらすじ】
貴族の子息令嬢が通うとある学園のパーティーでは、今まさに婚約破棄劇が繰り広げられていた。
王太子が、婚約者である公爵令嬢をでっちあげの罪で国外に追放しようとしているのだ。
その時、公爵令嬢に寄り添うべく、一人の騎士がかけつける。
見つめ合い盛り上がる、公爵令嬢と騎士。
それを外野から見ていた、男爵令嬢のアレッタは思った。
『え、あれ? その騎士、私の婚約者なんですけど…』
公爵令嬢と想いを通わせたその騎士は、なんとアレッタの婚約者だったのだ!!
ショックを受けるアレッタ。
さらにこのことを知ったアレッタの実家が怒りくるったことで、国中が大騒ぎになり―!?


乙女ゲームは終了しました (レジーナブックス)

乙女ゲームは終了しました (レジーナブックス)

  • 作者:悠十
  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: 単行本


【感想】
国で1番(物理的に)強い一族の末娘×執着系幼馴染 / ヒロインが憧れる公爵令嬢×ヒロインの4番目の兄。

学園のパーティー王太子による婚約破棄&断罪劇場が繰り広げられる中、国外追放を言い渡された令嬢に駆け寄り、共に行こうと寄り添った騎士はヒロインの婚約者で……。

思わぬ形で自分まで婚約解消となったヒロイン。
恋愛感情はなくとも落ち込むが、ヒーローにとってはようやく!といったところか。
優しい幼馴染としてヒロインを甘やかしつつ、裏では「俺の女」を取り戻すと画策するのが大変よろしい。
ただ話が短いので、ヒーローの影が若干薄めなのが勿体ないな~と思った。
婚約者同士や夫婦となってからの2人も見てみたい。

後半は、そんなヒロインの身近な2人がメイン。
こっちのCPの初々しい雰囲気が好き。
不器用で朴訥な戦士が、公爵家のお姫様を迎えるにあたり、マナーやエスコートの仕方をお勉強し直してるのが可愛い。
彼のストレートな称賛の言葉に、淑女の仮面が剥がれまくりのマデリーン様も可愛い。

ヒロインが女領主になった時、ヒロイン母や祖母だけでなく、領主の伴侶となったヒーローやお義姉様になったマデリーン様まで暗躍して、裏で色々と凄いことになってそうだ。
ベルクハイツ家は末長く安泰だね(笑)。