『 断罪された悪役令嬢は続編の悪役令嬢に生まれ変わる ～無自覚な愛され系は今度こそ破滅を回避します～ / 麻希くるみ 』 オーバーラップノベルスf
【あらすじ】
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した元日本人の上坂芹那は、無実の罪で王太子に婚約破棄されたあげく殺される最悪のバッドエンドを迎えてしまう。
もし再び生まれ変わることができたら、今度こそゲームのように幸せな恋をしたいと願う芹那であったが、次に目覚めるとゲーム本編のエンディング後の世界で“続編”の悪役令嬢アリステアに生まれ変わっていて！？
続編は未プレイ。
破滅フラグを折りたくても、攻略法がわからない！
もはや恋愛するどころではなく、ひとり絶望するアリステア。
――しかし謙虚で愛らしく“妖精”と讃えられる美少女アリステアを周囲が放っておくはずもなかった。
隣国の侯爵令嬢やハイスペックな家族など味方が次々と増えてゆき、攻略対象のはずの婚約者はアリステアを断罪する素振りを一向に見せない。
なぜかみんな悪役令嬢のアリステアに優しくて…！？
無自覚に愛される悪役令嬢が幸せを掴む乙女ゲーム転生譚！
【感想】
卒業パーティーで王太子から婚約破棄された公爵令嬢。
訳も分からず戸惑っていると、突然後ろから剣で刺し貫かれ命を落としてしまう。
死の瞬間、ここが前世でプレイした乙女ゲームの世界で、自分が悪役令嬢だったことを思い出すのだが……次に転生した先が、またもゲーム続編の悪役令嬢だと気づき……。
1巻め。
文字の大きさや本の厚みは他の本と大差ないのに、中に詰め込まれている情報量がかなり多い。
日本人の時の記憶はあまり出てこないけど、27年前に殺されたセレスティーネの記憶と、アリステアが現在進行形で経験しているあれやこれや。
更に他のキャラの視点も入るので、入ってくる情報や感情を整理するのがちょっとしんどかった。
セレーネ可哀想すぎるよ……。
なんかもう、男ってバカよね……ってのが1巻の総括だったな。
今の婚約者の初恋の人もヒロインなんだろうけど、同一人物ってことにそろそろ気付いたのかな。
それとも未だ気付いていなくて、それでもヒロインを好きになったんだろうか。
最後の方で転生についてのトンデモ設定が出てきてビックリしたが、男前なお義母様もソレに該当するのだろうか？
そもそも、ヒロインが日本で殺されたのも実はソレと関係ありとか？？
うーむ、分からん。
次回はきっと帝国が舞台だと思うので、前世で兄妹だった2人の再会が楽しみ。
今回影が薄かった婚約者はヒーローになれるのか……。
お兄さんがヒーローポジションになりそうな気もするけど、一応婚約者だし頑張ってね(笑)。
特典SSペーパーは、トワイライト家を訪問したヒロインと、その婚約者との会話。
