日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 祟られ屋・黒染十字 その呪い、引き受けます / 敷島シキ 』 角川ホラー文庫

【あらすじ】
お人よしカウンセラー・白崎の元に痩せ細った女性患者がやってきた。
ところが助言に激昂した彼女は呪いの言葉を残し去る。
夜、ふと目を覚ました白崎が見たのは、床を蛇のように這い回る化け物。
白崎は藁にもすがる思いで、あらゆる呪術を駆使し祟りを祓うと評判の祟られ屋・黒染十字を訪ねる。
しかし、美形なのに変人の黒染に巻き込まれ、一緒に祟りの元凶を探ることになってしまい――。
不本意コンビのホラーミステリ、開幕!



【感想】
カウンセラーの白崎は、カウンセリング中にある女性を怒らせてしまう。
“キレイさま”が側にいると主張し病的に痩せた彼女は、「きっと今夜、あんたのところへ行く」と嗤い、その夜白崎の元へ怪異が訪れる。
縁あって『祟られ屋』を紹介された白崎は、半信半疑ながらも彼の元へ向かうが……。

ライトなホラー小説。
祟られている人から自分に祟りを移し、それから祓う『祟られ屋』の黒染と、カウンセラー白崎とのバディもの…かな?
2人とも、過去に救えなかった人への贖罪から今の仕事をしているような雰囲気だが、黒染はちゃんと報酬を貰った方がいいよ。
100均とハンズで買ったものでお祓いするとこは面白いんだけどね。
祓われる方の気持ちを考えると、もうちょい見映えが……(笑)。

黒染の過去は、もう少し先までお預けかな?
口も態度も悪いけど根はお人好しっぽい黒染と、異性から「いい人」の評価で終わっちゃうような白崎との大人げない掛け合いが次も楽しみ。
作中、祟りをコスプレに例えちゃうとこ、絶対おかしいけど分かりやすくて好き。