日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 祟られ屋・黒染十字 京の都に天狗は踊る / 敷島シキ 』 角川ホラー文庫

【あらすじ】
バチカン最強の祓魔師・黒染と、お人好しカウンセラーの白崎が営む「祟られ屋」へ、「天狗の祟り」に悩んでいるという京都の男性から相談が舞い込んだ。
トラウマを抱え、京都から逃げるように上京してきた白崎は気が進まないが、何故か「天狗」と聞いた瞬間乗り気になった黒染の熱意に負け、一緒に出張することに。
京都へ到着し、依頼人の犬塚に話を聞くと「奇妙な声と共に黒い影が部屋を走り回る」という。
全く天狗らしくない呪いに、白崎は困惑するが……?
傷を抱えた凸凹コンビが絡み合った祟りと謎を解きほぐす、痛快ホラーミステリ!



【感想】
バチカンから来た神父・ダンテに頼まれ、『天狗の祟り』を祓うため京都を訪れた祟られ屋の黒染とカウンセラーの白崎。
黒い影が見えると言う依頼人の部屋を訪ねた2人だったが、事件は思わぬ展開を見せ……。

施錠された家へのダンテさんの侵入方法が、力業過ぎて素で変な笑い声が出た(笑)。
こんなんされたら、密室トリックも何もないな…。

京都の白崎の実家&家族はこういう感じなんだね~。
豆腐サンドがどんな味なのか気になる。
そして、出番のなかったお父さんは……強く生きて欲しい(笑)。

白崎の過去の後悔に決着がつくのはまだ先だと思っていたので、今回解決したのは意外だった。
この調子だと、黒染の方も次かその次くらいに過去と対峙するのかなぁ。
いつか、小野川さんと黒染が知り合った時の事件の話も読んでみたい。

最後の方で黒染が着用した着る曼荼羅は……ヤバイな。
誰かに見られたら、地域の不審者情報で流れるレベル。
そしてライオンのぬいぐるみは狛犬が怒って夢に出てきそう。
このシリーズは、実写化だと嘘くさいコスプレになりそうなので、もし映像化するならアニメで見たみたい。