日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 つがいは庭先で愛を拾う / 鳥舟あや 』 ラルーナ文庫

【あらすじ】
獣人・人外・人間が共存するイルミナシティ――
10歳で家族を失くし、孤児院で育ってきたコウ。
今は独立して調達屋となり、黒獅子の獣人・ウェイデの屋敷の離れに間借りしている。
そんなある日。
孤児院の経営者が亡くなり、施設には4歳の狐の獣人・ミホシがたったひとり残された。
ぼくの家族をみつけてください――
ミホシの依頼を受け、過保護なくらいコウに甘い家主・ウェイデの協力を仰ぎながら新しい家族探しが始まって…。



【感想】
獅子獣人(金貸し)×人間(調達屋)。

孤児院出身で、いまは攻の屋敷の離れに居候している受。
孤児院の責任者が亡くなったため、最後まで残った狐獣人の子どもに新たな『家族』を見つけようとするが……。

イルミナシティシリーズ3作目。
今回の攻も愛が重い。
合言葉は『大事な子には発信器』。
それを嫌がるどころか有り難く思っちゃう受なので、監視カメラだらけのお屋敷でもノープロブレムだった。
大事に大事に囲って身体の関係はなくとも、心は5年かけて調教してるよね。
好きな子に受け入れてもらうのに5年かけ、初夜に2日かけ……と、なかなか我慢強い攻さんでした。
まぁ、シリーズの他の攻たちと同様、受を想うと「神はこの世に天使をたまわした」と八百万と森羅万象に(以下略)……ってなってたけど(笑)。

幼いミホシが浮かれる攻の尻尾を寝かしつけるシーンは、思わずニヨニヨしてしまったよ。
落ち着かない尻尾もねんねんするミホシも、どっちも可愛い。

ミホシは最高のプレゼントが貰えて良かったねぇ。
この先、あそこに乗り切らないくらいたくさんの家族写真が増えますように。
あと、保育園でのミホシが魔性すぎて将来が心配なので、外でのすきすきだいすきは控えめにね(笑)。