日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 義妹が聖女だからと婚約破棄されましたが、私は妖精の愛し子です / 桜井ゆきな 』 角川ビーンズ文庫

【あらすじ】
聖女の儀式で力が発揮されず、王子に婚約破棄された公爵令嬢のマーガレット。
代わりに義妹が聖女との噂がたつが、マーガレットは――妖精と話せる秘密の力を隠し持っていた。
これで嫌な王子と義妹から解放される!
学園で妖精たちと楽しくお喋りしていたら、伯爵家の堅物・ルイス様に見られてしまい!?
“マーガレット様が聖女ではないですか?”
WEB発・妖精に愛された公爵令嬢が奇跡を起こす――痛快シンデレラストーリー!



【感想】
母を亡くして以来、父に冷遇され義母や義妹に虐げられてきたヒロイン。
そんなヒロインに婚約解消を告げた王太子は、義妹こそが聖女のはずだと婚約を宣言。
しかし、実はヒロインこそが妖精の声を聞く特別な力を持っていて……。

王道一直線のストーリーなので、安心してざまぁとハッピーエンドを楽しめた。
王太子は義妹の本当の顔に気づくの遅すぎでしょ……。
周りもここまで取り返しのつかないことになる前に、強引にでも本性を教えてあげればよかったのに…。

最初は悪役令嬢ポジションかと思ったカナン嬢が、誰に対しても公平に突撃するツンデレ娘だったのがよかった。
こういう子好きだわ~。
密かにつけられたあだ名の変遷=当たり屋→姉御→意地っ張りの天使も微笑ましくて◎。

後半は色々なキャラ目線での短編がいくつか有り。
実父とのその後や元侍女との再会はひとつの短編としてじっくり読みたかったな~。