日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 冷酷王は人質花嫁を執愛する / 如月 』 ヴァニラ文庫

【あらすじ】
異母兄に騙されるようにして国王ユリアンの許に人質として送られたエリーザ。
ショックを受ける彼女にユリアンは現実を見ろと意地悪く言いながらも膝枕を要求し、激しく抱いてくる。
「早く慣れろ。大事にしてやるから」
冷酷な王だと噂されていたユリアンに、時に甘えられ、時に優しくされるうちに惹かれていくけれど、エリーザには秘密があって…!?



【感想】
知らぬ間に人質にされていた辺境伯の妹×人を信じられぬ若き国王。

異母兄から伯父の見舞いを頼まれ王都へ赴いたヒロインは、国王への人質として差し出されてしまう。
ある日、冷酷と名高い王が人を信じられなくなった原因が、幼い頃の自分にあると知ってしまい……。

ヒーローは『冷酷』と言われているらしいが、彼の中で別枠(信頼出来る)のヒロインとトマス以外ほとんど出て来ないので、普段の彼がどれくらい冷たいのかよく分からなかった。
彼とは真逆で、人の悪意が黒い靄となって見える=靄が見えない人は皆いい人!とすぐ信じてしまうヒロインが危なっかしくはあるが、今回の件で色々と学んだようなので、今後はその人の振る舞いや言動を見て、自分で考えて判断してくれたらいいな……と思う。

ヒロインとヒーローの結婚が、駆け落ちカップル並にひっそりと挙げられていたけど、国王の結婚ってこんなんで良かったんだっけ……。
異母兄がどういうつもりで王都に妹をやったのかも気になる。