『 ギリシア海運王の執着愛 / 御堂志生 』 オパール文庫

【あらすじ】
「君は生涯、私だけのものだ」
金色の瞳を持つ逞しいレオンと一瞬で恋に落ちた真理。
力強い抱擁と愛撫。
灼熱の塊で貫かれ、この上ない快感に支配される。
もっと愛されたい―その一心で傍にいることを決意したけれど。
ギリシア名家当主で大富豪の彼。
望めば手に入らないものはないはずなのに時折切ない表情を見せるのはなぜ？
孤独な海運王と真実の極上ドラマティック愛！

ギリシア海運王の執着愛 (オパール文庫)

【感想】
異母兄が会社に与えた億単位の損失を補填する見返りとして、見知らぬ男にその身を差し出すよう父に強いられたヒロイン×誤解と偶然が重なりヒロインと一夜を共にしたギリシア人海運王。

読友さんの愉快なレビュー買い。
共に正妻の子ではないヒーローとヒロインが一目で恋に落ち、互いを誤解したまま結婚を決意。
ヒーローの亡き父親もアレだけど、ヒロイン両親＆次兄が人として終わってる。
正直、奴らはもっと酷い目に遭って欲しかったわ！

閨シーンの「おぉうっ！」に、読友さんの言ってたオットセイはコレね～～！！と目を輝かせたワタシ。
ちなみに、ヒーロー父は繁殖期のゾウアザラシらしい。
海獣親子……。

御堂さんのヒーローだから、きっと傲慢でS系なヒドイ男に違いない……という先入観で読み始めたが、このヒーローは俺様な顔してえらいヘタレな男であった。
嘘に振り回されてしょっちゅう狼狽えてるし、ヒロイン家族や事件に関しても、ここまで後手後手に回るヒーローは昨今のTL界では珍しいかもしれん……。
真のヒーローはヒロイン長兄かな(笑)。