『 悪役令嬢の怠惰な溜め息 / 篠原皐月 』 電撃の新文芸
【あらすじ】
プレイ中だった乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私。
だけどこの世界はすっごく暇だった!
「娯楽がなければ作ればいいのよ!」
前世の知識を活かして玩具や恋愛小説を生み出し、退屈な世界をバラ色にしてみせる!
王妃様お気に入りの実業家になり、これでシナリオを外れて素敵な未来が…と思いきや書いた小説のせいで破滅フラグがやってきた―!?
暴走悪役令嬢の勘違い王子粉砕ラブ(?)コメディ開幕!
【感想】
プレイ途中の乙女ゲーム世界で幼少期の悪役令嬢(6歳)になっていた主人公。
バッドエンド回避を目指す…気持ちはあれど、娯楽のないこの世界に耐えられず玩具や小説を次々に発表していき……。
たぶん1巻め。
ヒロインと誰が恋愛関係になるのかな~~と気楽に読み始めたが、恋愛よりも経済発展や政治に貢献しちゃっててそこそこ真面目に頭を使うお話だった。
作者さんもよくこんなに色々と思いつくなぁ。
メイン攻略対象でヒロインの婚約者である王太子がポンコツすぎて、夢の欠片も見られやしない。
容姿はいいのに……マント渡すシーンとか挿絵を見て(アホっぽくて)涙が出るわ(笑)。
王太子との婚約破棄を目論むヒロインだが、裏で画策しなくてもゲームの正ヒロインが例の本に夢を見て王太子攻略に励んでくれそうな気が……。
話の納め方とヒロインがどんな未来を選び進むのかが気になるので、2巻が出たら読もうと思う。