日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 月への吠えかた教えます / イーライ・イーストン 』 モノクローム・ロマンス文庫

【あらすじ】
人生に挫折したティムはひとりマッドクリークの町にやってきた。
新種のバラをつくることで負け犬人生をやり直そうと。
ところがその町には秘密があった。
人間に変身できる力を持った犬たち(クイック)が暮らす犬の楽園だったのだ。
そんな彼を町の保安官・ランスは、マリファナを栽培しているのではないかと疑う。
そこでボーダーコリーの姿になり、ティムの家に潜入するが…。
傷ついた心に寄り添う犬たちの町、「月吠え」シリーズ第1作。



【感想】
シリーズ1作目。
続刊2冊を読む前に再読。

前回同様、温室の襲撃~種が芽吹かなかった理由を知るシーンが辛かった。
父親や元雇い主に酷い扱いを受けて深く傷ついていた受が、攻を受け入れ始めていた時だったから余計にね……。
リリーのお節介に悪意がない分、余計に腹立たしいわ!
攻の中の犬の慟哭も切なくて、今回も同じシーンを何度も読み返してしまった。

前に読んだ時はそんなに気にならなかったけど、再読したら攻がすごい勢いで匂い嗅いだりペロペロしたりしててちょっと笑ってしまった(笑)。
犬と人間、攻の両方からの愛が一途で、彼やファミリーに守られた受が、今度こそ幸せな人生と居場所を手にして欲しいと思う。
そしていつか、受に愛を注がれた仔犬ちゃんもクイックになったら素敵だな。