日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 ヒトの世界の歩きかた / イーライ・イーストン 』 モノクローム・ロマンス文庫

【あらすじ】
人間に変身できる特殊能力を身につけた犬「クイック」たちが住む町・マッドクリークの正式な保安官助手となってはりきるローマン(ジャーマンシェパードのクイック)は、DEAの会議で数ヵ月前の麻薬組織摘発作戦で救出したマットと再会する。
マッドクリークに派遣されたマットとローマンは休日を一緒に過ごし、互いに好感を抱き始めるが…!?
不思議な町・マッドクリークで繰り広げられる犬と人間の信頼と愛情を描く、好評シリーズ第2弾!



【感想】
保安官助手(ジャーマンシェパードのクイック)×DEA(麻薬取締局)捜査官。

シリーズ2作目。
前作でランスに協力していた元軍用犬のクイック、ローマンが主人公。
主人兼相棒亡き後、後天的にクイックとなった彼が、人間の身体の素晴らしさにいちいち感動してて可愛い。
犬の衝動に突き動かされそうになるたび、心の中で『ヒトはやらない』って自分に言い聞かせてるのも可愛いわ~。
うん、ヒトは股間の臭いを嗅ぎあったりしないもんね(笑)。
主に恋愛や下半身関係でマットを質問責めにして狼狽えさせてるのも楽しかった。
前作を読んだ時は不器用で寡黙なイメージだったけど、今回は好きな味のドーナツを6つも食べてランスに睨まれたりと天然ちゃんな顔が見られたのもよかったな。
(睨まれてもペース落としただけで更に何個も食べてるし)

ハンドラーだったジェイムズを亡くし心に喪失感と傷を抱えた攻が、受に惹かれて浮かれたり戸惑ったり笑ったり…と人間らしくなっていくのは見ていて嬉しかったが、その分、受父の罵倒シーンが辛くて辛くて……。
受の反応も当然っちゃぁ当然なんだけどねー。
私は純粋で一途で可愛い攻氏派なので、受父だけでなく受にもイラッとしちゃったわ。
今後、家族や親しい友人に2人の関係を強く否定されたとしても、受が揺らいだり躊躇ったりして攻の心を傷つけることだけはしないで欲しいな……と思う。

ストーリーの主軸には関係ないけど、リリーの教室……ちょっと覗いてみたいと思った。
あと、住人が犬型で敵を囲むシーンは格好良かった。
このシーンだけでも映像で見てみたい!