日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 聖なる騎士は運命の愛に巡り合う / 釘宮つかさ 』 プリズム文庫

【あらすじ】
エスヴァルドの王太子レオンハルトと神官のナザリオの結婚式が終わり、エスヴァルドは王太子妃の祖国である小国フィオラノーレに財政支援をすることが決まった。
調査のための使者として、エスヴァルドからは王の甥のクラウスが向かうことになり、ナザリオの従者であるティモも同行することに。
しかしティモは、誰からも好かれるクラウスになぜか苦手意識を持っており、さらには同行の警護のひとりがティモに手を出してきて…!?



【感想】
大国の王弟の息子×教会の使用人。

『王子は無垢な神官をこよなく愛す』のスピンオフ。
今回の受は前作の神官受の従者で、攻は第1王子の従兄弟…になるのかな?
前作で失恋したその後が気になっていたので、ちゃんと運命の相手を捕まえることが出来て本当によかった。
受とナザリアの出生の秘密についてはビックリしたわ。
大司教の言いなりだった国王といい、男遊びに明け暮れ子どもを産み棄てていく王妹といい、この国はロクな王族がいないな…。

今回、前作では分からなかった攻の生い立ちや人間的な部分が色々と描かれていたのがよかったな。
受の記憶が曖昧なのをいいことに、どさくさ紛れに恋人になっちゃう強かさは嫌いじゃない。
いままで不幸だった分、いっぱい受を甘やかして一緒に幸せになって欲しい。