日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。 / 和泉杏花 』 角川ビーンズ文庫

【あらすじ】
神様によって、救世主のひとりとして異世界の国・オセルに送られてしまったOLのツキナ。
冒険も戦いも、物語の中でならいいけれど現実では荷が重すぎる…世界を救うのは他の若い救世主達にお任せして、私はブックカフェでも開いて本の虫らしく趣味に生きます!
正体を隠し、森の奥で静かに暮らそうとするけれど、客として訪れた騎士団長・イルとの出会いで波乱が?
堅実&安定がモットーの異世界ライフ、始まります!?



【感想】
救世主として異世界へ行くよう“神様”に言われたヒロイン。
30歳過ぎて見知らぬ世界へ行くなどごめんだと断るが、これは強制だと言われてしまう。
ならば救世主のお仕事は若者たちに任せ、自分はひっそり趣味に生きることにするが……。

複数人(ヒロイン以外は全員10代)の救世主が地球から送り込まれ、世界の平和とバランスを保っている世界。
最初の一歩で人生経験の差が出てるな~としみじみ思う。
とにかく、本好きにとってはめちゃめちゃ羨ましいお話だった。
私も趣味に生きたい~!!
というか、あのペンダントが欲しいっ!(割と本気)

お店の常連の騎士団長ヒーローも本好きで落ち着いた人なので、お互い読書してる時の穏やかな時間や2人の間に流れる居心地のいい空気感がいいな、と思う。
ちょっとした駆け引きあり、ちょっぴり切なさもありで最後まで楽しく読めた。

それにしても、神様ももう少し送り込む人間は厳選しようや。
あのワガママ救世主、あの後どうなったんだろう……。