『 焦れったいほど愛してる / 玉紀直 』 エタニティ文庫

【あらすじ】
インテリアコーディネーターの小春は、腐れ縁のライバル・一之瀬と、仕事相手として五年ぶりに再会する。
二人はかつて、ひょんなことから身体を重ねた間柄だが、その直後に彼は彼女に何も告げずにイタリアへと旅立ってしまったのだ。
新進気鋭のデザイナーとなって帰ってきた彼は、過激なスキンシップで小春を甘く翻弄してきて…！？
トモダチ以上恋人未満の関係に劇的変化は起こるのか？
両片想いのすれ違いロマンス、文庫だけの書き下ろし番外編も収録！

焦れったいほど愛してる (エタニティ文庫)

【感想】
インテリアデザイナー×イタリア帰りの新進気鋭のデザイナー。

小学生の頃からヒーローをずっと好きだった意地っ張りヒロイン。
大学生になったある日一線を越えるが、2人の関係が変わるのでは……という期待も虚しく、彼は何も告げずにイタリアへ行ってしまい……。

幼馴染の再会＆お仕事もの。
抱いた直後に黙ってイタリアへ行って5年間放置。
あいつは分かってくれてる、とか、あいつも頑張ってるんだから俺も頑張ろう、の前に言うことあるでしょ！
好きも待ってても言わずにヤリ逃げみたいな状態で、なぜヒロインが自分を待っていると思えるのか。
しかも、再会後も気持ちを伝えずに抱くしね…。

ヒロインの不安な気持ちに同調してしまい、エリカさんが幸せそうに結婚相手について語るシーンや、2度と会わない覚悟で抱かれるシーンで悲しくなったわ。
初恋の女の子……と言いつつヒーローはDTじゃなさげだし、ヒロインは5年の間に他の男と付き合ってもよかったんじゃないかな～。

番外編で、奥さんが好き過ぎて捨てられる恐怖にうち震えるヒーローが面白かった(笑)。