『 プリンの田中さんはケダモノ。 / 雪兎ざっく 』 エタニティ文庫
【あらすじ】
人の名前を覚えるのが苦手なのに、突然部署異動を命じられてしまったOLの千尋。
異動先ではろくな自己紹介をしてもらえず、悪戦苦闘の日々…。
そんな中、大好物のプリンとともに救いの手を差し伸べてくれる人物が現れた!
千尋は彼に『プリンの田中さん』というあだ名をつけ、親睦を深めていく。
しかしある時、彼の態度が豹変!?
今度は千尋が美味しく頂かれてしまい―?
やり手営業マンと鈍感OLの極甘ラブストーリー、文庫だけの書き下ろし番外編も収録!
【感想】
イケメン揃いの営業一課へ異動となった、人の顔が覚えられない事務ヒロイン×たまたまヒロインにプリンをあげたことで、『プリンの田中さん』と認識された営業ヒーロー。
ちょっとヒーローがケダモノ過ぎる感はあるが、概ね楽しく読了。
私もどんなに頑張っても(1ヶ月くらいかけないと)人の顔と名前が覚えられないので、ヒロインの気持ちはよく分かる。
社内で『イケメン御三家』と噂されるヒーローが、自分を全く意識しないヒロインにやきもきしたり不安になったり。
意外と乙女思考で面倒くさいことになってるのも含め、可愛かった。
でも初デートの盛り具合はアカンと思う。
身体目当てなの!?ってヒロインに思われなくてよかったね。
前任の営業事務が何かを仕掛けてくるのかと思っていたら、敵は別の所にいたよ。
しかも、ヒロインの敵じゃなくてヒーローの敵が(笑)。
この先も彼らはくだらない張り合い勝負をしていくのだろうか……。
いつか他の御三家の話が出て、そこに文房具愛を仕事に生かすヒロインや、彼女と結婚したくて必死なヒーローの姿が書かれてたらいいな~。