日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 ワルツを踊ろう / 中山七里 』 幻冬舎文庫

【あらすじ】
金も仕事も住処も失った元エリート・溝端了衛は20年ぶりに故郷に帰る。
だがそこは、携帯の電波は圏外、住民は曲者ぞろいの限界集落
地域に溶け込む為、了衛は手を尽くすが、村八分にされ、さらには愛犬が不審死する。
追い詰められ考えた乾坤一擲の策は予想外の結末をもたらし―。
降り注ぐのは恩寵か厄災か。
著者史上最狂ミステリ。


ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫)

ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫)


【感想】
退職を機に故郷へ戻った主人公。
老人ばかりの村になんとか受け入れて貰おうと奮闘するが、空回りするばかり。
やがて彼らとの間に大きな溝が生まれ……。

そうかそうか、こういう方向性の話だったか。
ラスト近くで少々エグイ血みどろ表現があるので、苦手な方はご注意を。

了衛に色々仕掛けていた人物は最初から怪しかったので意外性はなかったが、了衛があそこまでしてしまうとは思わなかった。
巻末の解説で知ったけど、実際にこういう事件が起きていたことにもビックリ。
しかも、昭和かと思ったら数年前…。
人間関係って拗れるとホント厄介だね。

水質検査の件は何かあるんだろうな……とは思っていたが、最後のネタバラシで、え?そっち??と肩透かし。
どうせならそっちのオチも、もう少し現実味のあるものだったら良かったかな。