『 抗う龍帝と赤の番 女ったらしの龍帝様の番は、守備範囲外のちんくしゃでした！？ / 古都 セツマ 』 eロマンスロイヤル

【あらすじ】
龍帝ジークランド・ドラゴニアス。
歴代の龍帝の中でも最も美しく強いと評判の高い、白銀の髪と金色の瞳を持つ王。
豊満な胸の美女を好むという彼がようやく出会った番は…なんと赤い髪、ちんくしゃの貧乳娘、アリエットだった―。
思わず「ちんくしゃ」と呟き、その胸を掴んでしまったジークに、アリエットは平手打ちを放つ。
あまりに自分の理想とかけ離れた番の姿に動揺するも龍人の本能には抗いがたく、ジークは「勃っているから立てない」という残念な事態に陥る…。
そして、龍帝の番と認定されたアリエットは、身の安全のため、龍人の国へ連れて行かれることに―。
理想と現実と本能と理性の狭間で七転八倒する龍帝と、自分の見た目に自信のない純粋無垢な少女が、時を越えて少しずつ愛を育んでいく、異種族間ラブストーリー！

抗う龍帝と赤の番 女ったらしの龍帝様の番は、守備範囲外のちんくしゃでした!? (eロマンスロイヤル)

【感想】
肉付きの悪い貧相な身体と、美貌の両親に似ない容貌がコンプレックスの伯爵令嬢×龍人を統べるおっぱい星人な龍帝。

社交界デビューの日、見知らぬ男(龍人)に後ろから“我が番”と声を掛けられたが、正面から見た瞬間「ちんくしゃ」と言われ「ない」と胸を鷲掴みにされたヒロイン。
一方ヒーローは、美しい容姿も豊満な胸も持たぬ彼女が自分の番だと認められず……。

web版未読。
幼い頃から見た目を貶されることが多かったヒロイン。
16歳にして結婚を諦め修道院行きを希望しているが、それ以外の面では前向きで頑張りやさんなのがいい。
ヒロインの両親が揃って娘LOVEで、「私の宝石」とめちゃめちゃ大切にしてるのも良かった。

ヒーローの父親は、最初は自由人で思うままに振る舞ってるタイプかと思ったけど、実はかなりの苦労人で同情した(笑)。
お馬鹿な息子さんのせいでヒロイン母の冷気に何度も当てられるハメになって、もうホントお疲れ様です。

ヒーローはなぁ。
おっぱい星人でヤリチンな俺様で、好感度ゼロどころかマイナススタート。
初対面の少女のおっぱい鷲掴みとか、変質者以外の何者でもありませんぜ。
後半は哀れなワンコになってたけど、最初の印象が悪すぎて、いまいち好きになれぬまま終わってしまった。
ムーンライトの方に番外編とか色々あるっぽいけど、そっちを読んだらまた印象が変わるかなぁ？

封入の特典SSは、ヒロインと出会う数十年前の朝帰りヤリチンヒーローが、ザズにおっぱいの重要性について語ってる話。
……うん、こいつホントどうしようもないな(笑)。