『 悪役令嬢の躾け方 / 蘇我空木 』eロマンスロイヤル
【あらすじ】
アラサーが乙女ゲームに転生したら…ヒロインでも悪役令嬢でも、ただのモブでもないってどういう事!?
6歳の時異世界転生に気づいたアリッサ・ラブレーは、10歳で侍女として仕えることになっている悪役令嬢(予定)ルーナの悪堕ちフラグを叩き折るため、孤立無援の戦いを決意する。
まずは、完璧な淑女の心得と礼儀作法を身に着け、ハイスペック侍女としてルーナを躾けます!
その甲斐あってか、ルーナが12歳になるころには、攻略対象のレナルド王子のヤンデレ溺愛を受けるまでになり、正ヒロインとの衝突イベントも回避、あとは領地に引っ込んでのんびりと…と思ったら、思いもよらぬルートに―。
なんで、私の周りに妙なフラグが立ちまくりなの!?
無駄にハイスペックになってしまった転生アラサー侍女が、悪堕ちフラグを叩きまくりながら、フラグを立てまくる痛快爽快ラブエロファンタジー!
- 作者: 蘇我空木
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/09/30
- メディア: Kindle版
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【感想】
6歳で乙女ゲーム世界への転生に気づいた侍女ヒロイン×初めて見かけた時からヒロインを見つめ続けていたヒーロー。
自分が悪役令嬢の悪事に手を貸し、共犯として一族郎党処断される侍女Aになると気づいたヒロイン。
自分の主人となる少女の悪堕ちを防ぎ、悲惨な未来を回避しようとするが……。
後半が一部駆け足(式の様子も見たかった!)だったが、全体としては好きなお話。
ルーナを悪役令嬢にさせまいと愛ある厳しさで教え導く前半パートと、無事に主人が嫁にいった後に展開するヒロインの恋愛パートに分かれていた。
後半、ヒーローが怒濤の勢いで攻勢をかけてくるまで、誰がヒロインの相手になるのかはっきりとは描かれていなかったので、彼が相手だと知った時には「えぇぇ~、お前分かりにくいよ……」と呟いてしまった。
久々に媚薬さんもお仕事してるよ。
(最近あんまり見なくなった?)
ツンデレつーか、前半はツン100%で後半はデレ100%という極端なヒーロー氏でした(笑)。
ルーナがただ愛らしくちょっぴり我が儘な純真少女ではなく、計算高い部分も持ってたのが良かったな。
腹黒ヤンデレ王太子と共に国王・王妃になってもきっと国は安泰ね。
書店購入特典のSSは、エピローグのお茶会後の夫婦の会話とイチャイチャ。
ほんっとキミ、その独占欲を前半はどこに隠してたの……(笑)。