日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 悪役令嬢って何をすればいいんだっけ ~破滅フラグは全力で回避します~ / soy 』 ベリーズ文庫

【あらすじ】
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したラノベ好きOLのカーディナル。
追放フラグが立っているけど、そもそもゲームを知らないから攻略法も知らないし、どうやったら回避できるかもわからない。
こうなった、ひとりで生きる実力をつけて、とことん悪役令嬢に徹しようと一大決心!
悪役令嬢としてのし上がってみせますわ!?



【感想】
6歳の時に前世を思い出した宰相の娘ヒロイン。
顔立ち等から自分は悪役令嬢なのでは?と当たりをつけたヒロインは、庶民落ちに備え準備を始めるが……。

前世で薬品会社の研究員だったヒロインが、薬草でのお薬作りにハマり、王子をアホ呼ばわりして足蹴にしつつ、知識や体術諸々ぶっちぎりの実力をつけていく……という王道(?)の悪役令嬢+無双もの。
ちなみにへっぽこ王子はヒーローではない。
ヒロインの兄や弟のシスコン具合がいい塩梅だった。

ゲームのラスボスとは180°逆の性格のヒーローが純情でムッツリで可愛い。
ゲームヒロインもヒロインにメロメロで、何故か彼女の番犬みたいになってるのがいい。

せっかく作ったんだから、媚薬無効の魔石に出番があったらよかったんだけどな~。
あと、エールリア絡みの話をもう少し丁寧に書いて欲しかったかも。
色々と唐突すぎて……。


……で。
ここからはストーリーに直接関係ない部分での不満点。
全体的に誤字脱字や誤変換的なものが多いんだけど、終盤からは特に酷かった。
ストーリーの山場で響く、クスクスという笑い声……ではなく、“ スクスク ”という笑い声。
そんな健やかさは今はいらないと思う。
他にも、288ページのココル姫のモノローグ内で、姫が自分のことを“王妃”って言ってたりね。
王妃じゃなくて王女だよねぇ。

元のゲームが乙女ゲーなのは分かったけど、後から出たのがBLゲーなのかギャルゲーなのかもよく分からなかったし、ちゃんと担当さんがチェックしてるのか心配なレベルだった。
前半は「~が」が「~がが」ってダブってる程度の軽いレベルのミスだったんだけどねー。
せめて、終盤の2つはどうにかして欲しかったわ!