『 求愛する魔王と異世界ヤクザ / 中原一也 』 CROSS NOVELS

【あらすじ】
失踪した兄貴分の佐和を捜すうちに、異世界に迷いこんだヤクザ者の鬼柳。
ひょんなことから舎弟の信夫、魔導士、僧侶、王子とパーティーを組み、勇者として魔王を倒すことに。
ところが、男女かまわず虜にする色悪魔王とは、佐和だった。
魔王は触手プレイで鬼柳をトロトロにし、佐和に恋焦がれていた鬼柳の心をかき乱す。
そればかりか、魔王には佐和としての記憶がないはずなのに鬼柳に執着して絡んできて！？

求愛する魔王と異世界ヤクザ (CROSS NOVELS)

【感想】
受が心酔する若頭に瓜二つの魔王×異世界で昇り龍の刺青を勇者の証と間違えられたヤクザ。

10年前に失踪した若頭を今も探す受。
ようやく手掛かりを掴み舎弟と向かうも、罠にかけられ更には異世界へ飛ばされて……。

うぅ～ん。
これは……どう書いたらいいのか(笑)。
基本はコメディだと思うんだけど、893の2人(信夫は除外)が向き合うと妙にシリアスな雰囲気に突入する時があって、なんとなくそのアンバランスさに気持ちが入りにくかった。
ただ、攻の男ぶりや駄々漏れの色気は、さすが中原さんって感じでビシバシ伝わってきたよ。

最初の時も最後の時も、1番最初に吸い込まれたのがチリチリの彼なのを見ると、実はコイツが勇者なのでは……と思ってしまう。
日本に帰るより、異世界でワイワイしてた方が楽しそうだな～。
ちなみにタイトルに『求愛』とあるが、執着はしても求愛はしてなかったと思う……。