『 指名No.1のトップスタイリストは私の髪を愛撫する / ぐるもり 』 蜜夢文庫

【あらすじ】
「ぜんぶ、俺のものだよな?」
文房具メーカーで働く弥生の片思いの相手は人気美容院のオーナー兼トップスタイリストの旭元。
彼のカットモデルになって3年。
自分に自信が持てるようになった弥生は、“企画した文房具を商品化する”という夢を叶えようとしていた。
しかし、二人の関係に暗雲が…。
仕事に一途なOLと執着系美容師の恋には試練がいっぱい！
話題のweb小説を書籍化。

指名Ｎｏ．1のトップスタイリストは私の髪を愛撫する (蜜夢文庫)

【感想】
大好きな文房具を自分の手で作りたいと、夢を叶えるため頑張るOL×人気美容院のオーナー兼トップスタイリスト。

子どもの頃に感じたようなキラキラワクワク感のある文房具を作るため、商品開発に励むヒロイン。
週に1度、カットモデルとして触れ合うヒーローとの時間が何よりの楽しみだったが……。

ヒロインはいかにも女の子、といった感じでよく泣くしヒーローを信じきれず“敵”にいいように揺さぶられちゃう子。
ヒーローは執着系という割に、出張中の1ヶ月間ほとんどヒロイン放置だったのが不思議。
お姉さんが連絡しなかったらどうなっていたことやら……。

2人の関係を邪魔しようとする2名のうち、女性の方は分かりやすかったんだけどね。
男性の方がなんとも気味悪くて、いままでも同じように人の弱味につけこんで散々好き勝手してきたんだろうな……と思うと、いまは反省してる風に見えても油断出来ない気がする。
ヒロインからは手を引いても、また好きな子が出来て、その子が他の人を愛していたら危ないわ。

ヒロインを窮地から救う王子様をヒーローにするためには仕方なかったんだろうけど、撮影現場でヒロインが仕事か恋人かの二択を迫られた時に、社員の誰も助けに入らず目を反らしたのにはモヤった。
いままで共に創り上げてきた仲間として、頑張って欲しかったな～。

あと、これは物語には関係ないんだけど、ひらがな系の誤字が物凄く多かったので、編集さんにはもうちょいしっかりと確認して頂ければと思いました。