『 ラプンツェル王子の通い妻 / 小中大豆 』 幻冬舎ルチル文庫
【あらすじ】
二十歳の誕生日にフラれた昭良がゲイバーで出会った年上の克己。
酔いつぶれた勢いでHしてなし崩しに始まった関係から三年。
実は売れっ子画家だった克己のアーティストらしい気まぐれさに振り回されながら、昭良の生来の面倒見のよさで克己のご飯を作ったり身の回りの世話をしつつうまくやってきた。
―ってよく考えたらこれって×恋人○オカンじゃないの!?
- 作者: 小中大豆,麻々原絵里依
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2019/05/17
- メディア: 文庫
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【感想】
それなりに有名な画家だが人としては微妙な攻×ひとたび絵を描き始めると寝食を忘れる攻を、献身的に支えていた受。
あとがきによると、元は同人誌で書いた話だが、久々に読み返したら受が攻を許す展開に腹が立って後半を大幅に加筆修正したものらしい。
読友さん曰く『ザマァ率45%』で、私も受が攻との別れを選んだこの展開でよかったと思う。
芸術家だからと言われればそれまでだが、前半の攻の無意識な無神経さや受の扱いには何度も何度もイライラしたわ。
受が学生の頃なら病院での言葉に絆されてたかもしれないけどね。
気遣いできる自分、いいこと言った!みたいな攻、ホント腹立つわ~(笑)。
別れた後、喪失感を抱えつつも前に進もうする受と心も身体もガタガタになっていく攻との落差が大きくて、スーパーで再会したときのやつれっぷりには少々心が痛んだ……が、そこを選んだのはストーキング(←?)のためかと思うと同情もすっ飛んだ(笑)。
ところで、攻が絵を描けなくなり筆を折ってやつれていく中、友人の神田さんは何をしてたんだろう。
描けない攻に用はない……みたいな人だったらヤだなぁ。。。