日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 おとぎ話は終わらない〈4〉 / 灯乃 』 レジーナ文庫

【あらすじ】
異国で起きたトラブルを無事に解決し、母国ギネヴィアに帰ってきたヴィクトリアだったが、新たな心配事が発生。
なんでも、ヴィクトリアを結婚相手にと狙う東の小国連合の王子さまたちがやってくるらしい。
リージェスに恋する彼女はどうお断りするか頭を悩ませていた。
そんなある日、リージェスとデート中に他国の王子さまたちにばったり遭遇。
しかも彼らはなぜかいきなり攻撃してきて、国際問題に発展してしまい!?
謎多き魔術少女ファンタジー、文庫だけの書き下ろし番外編も収録!


おとぎ話は終わらない〈4〉 (レジーナ文庫)

おとぎ話は終わらない〈4〉 (レジーナ文庫)


【感想】
完結巻。
前半は、未だ微妙な関係の他国王室の血を引く双子の処遇について。
後半は、東からの『友好使節団』御一行様について。

双子の守り方、高位のお貴族様にしか出来ない方法だったわ。
双方の家を行き来するうち、可愛いもの好き繋がりでランディがシャノン妹と……なんて展開はあり得るのかしら(笑)。
いまはまだ、1番はランディ、2番は皇女殿下なユージェニーだけど、3番目が婚約者(旦那様)になる日も近い……といいなぁ~。

あらすじは使節団の話がメインぽい書き方だったけど、そっちはショボいというかなんというか……。
あれだよね、1番可哀想なのは娘の一大事!!と3時間かけて(文字通り)すっ飛んで来たら、大事な娘が他の男の手に渡ることが確定してました……なパパンだよね(笑)。
まぁ、結婚後は物理的距離も近くなるし、孫でも生まれたら日参してデロデロになってそうだし、これはこれでOKでしょ(笑)。

それにしても、動機は不純で変態だとしても、ユージェニーへの戦闘訓練と淑女教育とを両立させたオニイサマは、そういう意味では有能だった……と言っていいのか悪いのか。
田舎の一庶民から国の一翼を担う立場になったランディは、他人の目から見たら男版シンデレラやね。
前皇帝陛下に見出だされ、順調にステップアップして大貴族の仲間入り!みたいな。
これから先の人生、ランディの胃が丈夫になって、頭髪が不如意になることがないよう心よりお祈り申し上げます(。-人-。)