『 最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか 1 / 鳳ナナ 』 レジーナ文庫
【あらすじ】
舞踏会の最中に、第二王子カイルから婚約破棄されたスカーレット。
さらには、あらぬ罪を着せられて大勢の貴族達から糾弾される羽目に!!
ずっと我慢してきたけれど、おバカなカイルに振り回されるのは、もううんざり!
アタマにきた彼女は、あるお願いを口にする。
――最後に、貴方達をブッ飛ばしてもよろしいですか?
こうして彼女は、カイルと貴族達を拳で制裁することにして…。
華麗で苛烈で徹底的――
痛快すぎる悪役令嬢ファンタジー!
文庫だけの書き下ろし番外編も収録!
最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか1 (レジーナ文庫)
- 作者:ナナ, 鳳
- 発売日: 2020/03/10
- メディア: 文庫
【感想】
第2王子の婚約者だったヒロイン。
定番の、愛する人を得た王子に婚約破棄されるシーンから物語はスタート。
かぶっていたデッカイ猫を脱ぎ捨て、幼少時は狂犬姫と呼ばれていた本性に立ち戻ったヒロインが、ゲームヒロインポジションの男爵令嬢をぶっ飛ばし、第2王子の取り巻きや悪徳貴族をぶん殴り、元婚約者の王子にぶちかまし、諸々とにかく殴りまくる……という、(一方的に)拳で語って解決なお話だった。
暴力シーンが多いので、これは好き嫌いが分かれるかもしれない。
悪いヤツがいるから殴って成敗するのではなく、殴りたいから殴る理由を探して悪いヤツに近づくヒロインもヤバイが、王太子の歪んだ性格も…次期国王としてはかなりの事故物件なのでは……。
楽しい玩具としてヒロインのことを気に入っているようだが、話の流れ(ヒロインの価値)から行くとそのうち婚約するんだろうな。
未来の国王とその妻が揃ってサイコパスという恐ろしい国家が誕生する日も近い。
とりあえず2巻も購入済なので、続けて読んでみるけど……。
個人的には、人が潰れる音とか骨がひしゃげる感覚とか、そういう具体的なのはちょっと苦手。。。