『 ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人 / 中山七里 』 角川文庫
【あらすじ】
警視庁に入った1人の少年からの通報。
突然自宅にやって来た見知らぬ医師に父親が注射を打たれ、直後に息を引き取ったという。
捜査一課の犬養刑事は少年の母親が「ドクター・デス」を名乗る人物が開設するサイトにアクセスしていたことを突き止める。
安らかで苦痛のない死を20万円で提供するという医師は、一体何者なのか。
難航する捜査を嘲笑うかのように、日本各地で類似の事件が次々と発生する…。
人気シリーズ第4弾!
- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/02/23
- メディア: 文庫
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【感想】
シリーズ4作目。
今回のテーマは安楽死について。
患者の『死ぬ権利』を尊重し苦痛のない死を与えるドクター・デスと、法の番犬として犯人を追う犬養。
法に基づく犬養らの考えも、苦痛と苦しみを早く終わらせたいと望む患者やその家族の想いも、安らぎを与えるのだというドクター・デスの主張も……。
どの考え方も、絶対的に正しいとも絶対に間違っているとも言い切れない……というか、自分をどの立場に置くかで変わりそうだよなぁ。
生死が絡む問題はホント難しい。
犬養刑事の相棒・明日香がどうにも好きになれないのだが、このバディでしばらくは固定なんだろうか……。
どうせなら、葛城刑事に相棒になって欲しいな~。