『 星に願いをかけるには / イーライ・イーストン 』 モノクローム・ロマンス文庫
【あらすじ】
人間に変身することができる能力を持った犬たち(クイック)が暮らす町、マッドクリーク。
故郷マッドクリークに戻り、クイックの遺伝子を研究しているジェイソン・クーニックは、「いたわり犬」として多くの人間の最期によりそってきたクイック、マイロに出会う。
引き受け人が決まらないマイロを見かねたジェイソンは、彼と同居することに。
そんなある日、町に戻ってきたクイックから未知のウィルスの感染が発覚し、保安官・ランスが倒れる―。
- 作者:イーライ・イーストン
- 発売日: 2020/11/10
- メディア: 文庫
【感想】
クイックの遺伝子研究者×病院で人の死に寄り添い続けていた“いたわり犬”。
シリーズ3作目。
初のクイック同士のCP。
マイロがとにかく健気で、これはジェイソンでなくても癒されるし好きになるわ。
2人の関係の変化とウイルスとの戦い、両ストーリーとも先が気になって一気に読んでしまった。
今回は上手く解決したけど……その過程で外部に協力を求めたことで『彼』を引き寄せてしまったんだろうか。
誰にも迷惑をかけていないんだから、この街のことはそっとしておいて欲しいなぁ。。。
リリーに関しては、彼女のお節介って強引であまり好きになれないのに最終的にはいい方に転ぶから悔しい(笑)。
リリーが親戚や隣人だったら大変だろうけど、やっぱりこの街には必要な人なんだろうな。
マイロの独特な洋服の好みは、ホスピスで患者さんを笑顔にするピエロの服装を見て憧れて……とか、そういうエピソードがあるかと思ったけど特になかった。
あれは純粋に彼の好みか(笑)。