『 ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人 / 中山七里 』 角川文庫
【あらすじ】
記憶障害を患った15歳の少女、月島香苗が街中で忽然と姿を消した。
現場には「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。
その後少女を狙った誘拐事件が連続して発生、被害者は、子宮頚がんワクチンの副反応による障害を負った者と、ワクチン推進派の医師の娘だった。
そんな中「笛吹き男」から、計70億円の身代金の要求が警察に届く。
少女の命と警察の威信を懸け、孤高の刑事が辿り着いた真実とは―。
人気シリーズ第3弾!
- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 文庫
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【感想】
シリーズ3作目。
子宮頚がんワクチンの副反応により記憶障害を患ったとされる少女が忽然と消え、ワクチン接種を推進していた産婦人科協会会長の娘も姿を消す。
どちらも『ハーメルンの笛吹き男』の絵葉書が残されていたことから、連続誘拐事件として捜査が始まるが……。
以前ドラマ化したときの影響か、犬養のビジュアルを沢村一樹で脳内再生しつつ読了(笑)。
きゃんきゃん吠えつく明日香がかなり鬱陶しかったが、友人か姉妹が犬養に振られでもしたんだろうか……。
ワクチン接種の副反応については、他のワクチンにも起こりうる事というのはその通りだが、コレに関しては対象者が若い世代の女性にほぼ限定されてるからね。
何か症状が出て重篤化したとき、夢や将来への展望の全てが壊れてしまうのが怖い。
接種のリスクとメリットを考えて判断するなんて中高生には難しいだろうし。
結局は親の判断によるんだろうけど、娘には受けさせないのに周りには薦めるってのはアカンと思うよ。
スポンサー(製薬会社)の関係で、この話はドラマ化は難しそうだな~(笑)。