『 今度は絶対に邪魔しませんっ! / 空谷玲奈 』
【あらすじ】
異母妹への嫉妬から罪を犯した公爵令嬢ヴィオレットは牢の中でその罪を心から悔いていた。
すると、妹と出会った日へ時が巻き戻ってしまう。
ヴィオレットは決意する。
今度は間違わない。
罪を犯さず、誰の邪魔もせず、平凡に地味に目立たず生きよう。
誰も自分のことを見ていない―と思ったらそんなことはなく、次々と事件が起きて…!?
- 作者: 空谷玲奈,はるかわ陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2019/03/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【感想】
表紙&あらすじ買い、web版未読。
巻数は振られていないがおそらく1巻。
(web版を覗いたらまだ連載中だった)
妻が死んで一週間後に妾と娘を屋敷に連れてきた、ヒロインに無関心な父公爵。
どんなに願っても得られない愛情を求め、王太子に迫り異母妹を虐げ続けた報いを受け、ヒロインは牢に繋がれる。
悔恨の言葉を口にし後悔に泣き……気づくと異母妹と出会った瞬間へと時が巻き戻っていた。
表紙の印象と違い、中身はかなりシリアス。
ヒロインは自己評価が低く後ろ向き思考な子。
心を病んだ実母から父親の身代わりにされ、母亡き後は愛人宅に入り浸りだった父親が愛人を正妻に据え彼女との子を溺愛。
ヒロインには無関心な父親と、無神経な善人の義母&異母妹にイライラしちゃったわ。
2巻が出るなら父親へのザマァとお花畑な義母&異母妹にも反省とか気付きとか、何かしらあって欲しい。
理由は分からないが巻き戻った時間に、今度は同じ罪を犯さぬよう愛は求めるまい、と全てを諦めて生きようとするヒロインが読んでてつらい。
このお話、ハッピーエンドで終わるのか?
時間を戻したのは神様じゃなくてヒロイン至上主義のユランだったりしてね。
ヒロインのためなら、王太子や異母妹を生贄に悪魔を呼び出すくらいしそう(笑)。
回りくどい文章やヒロインのループ思考&暗めの内容なので、疲れてる時に読むとメンタル的につらいかも。
心に余裕があるときに読む方がいいんじゃないかな……というお話でした。