『 悪役令嬢の役割は終えました / 月椿 』 レジーナブックス

【あらすじ】
神様に妹の命を助けてもらう代わりに悪役令嬢として異世界に転生したレフィーナ。
わざと嫌われ役を演じ、ヒロインと王太子をくっつけた後は、貴族をやめてお城の侍女になることに。
そんなレフィーナが何より嬉しかったのは、この世界では庶民の食事とされている和食や中華を堂々と口にできること！
また、いわゆる転生チートというやつか、どんなことでも一度見ただけでマスターできてしまう。
その特技を生かして庶民ライフを楽しんでいたら、周囲の人々の目もどんどん変わってきて―？

悪役令嬢の役割は終えました (レジーナブックス)

【感想】
事故で意識不明となった妹を助けるため、神様と取引をし異世界転生したヒロイン。
悪役令嬢としての役割を果たし、婚約破棄＆公爵家から廃されたところまでは予定通りだったのだが……。

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神に愛された娘と王太子を相愛にする使命を全うし、これからは庶民として好きに生きるわ～～と思っていたら、何故か王宮で侍女として働くことになったヒロイン。
演技だった悪役令嬢をやめて素で働きだしたら、なんかあっという間に愛されヒロインになったなぁ。
神様のアシストがあったとは言え、みんなチョロいのぅ。

最後に真相を知って傷付いていた王太子だが、ヒーローもドロシーも自力で気づいたことを考えると、王妃様の嫌がらせ……じゃなくて企みも悪くはないのかな。
素直で清廉なのもいいけど、国を背負う人間はそこそこ腹黒くて人の言動にはなんらかの思惑が隠されていることを知ってる方がいいもんね。
ま、そうは言っても『貴方と結婚したくないから演技してました』とかショックだろうけど。
この経験を糧に、彼もヒーロー並にいい男に育ってくれたらいいな。