日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 この吸血鬼、ストーカーです ~世界で一番おいしい関係~ / 朝香りく 』 Splush文庫

【あらすじ】
「俺はこの日を待ち望んでいた!」
不慮の事故で『血を糧とする鬼』として目覚めてしまった海里の前に現れた吸血鬼のルカ。
ルカは自らを海里の守護者と言いほぼ毎日海里につきまとい、事あるごとに「海里は可愛い」と豪語してくる。
夜にはルカに血を吸われ、絶え間ない快感に翻弄されながらも、海里はその感触になぜか安心感を覚えていく。
人でなくなった自分を理解し傍にいてくれるルカとずっと一緒にいたいと願うけれど、吸血鬼同士の食糧問題が発生して…!?



【感想】
イタリア生まれの元マフィアな吸血鬼×アクシデントで血液が口に入り、血飲みの鬼として目覚めてしまった大学生。

朝香さんのうさ耳悪魔の話はわりと好きだったけど、今回のは可もなく不可もなく……な感じ。
ある日突然人外の存在になってしまった受と、そんな彼を赤ん坊の頃からストーカーしていた攻。
完全防備の不審者スタイルで、命の危険を冒しながらも受の成長を記録し愛で続けてきた攻が、自分の気持ちにずっと無自覚だったのには驚きだ。
受が変化した日に即行抱いてたのに……。

いまは父親のご飯を作ったり、攻と過ごしたりで安定している受の生活だけど、父親が本格的に老いて先が見えてきたらやっぱり落ち込むんだろうな。
親しい人が全員亡くなりいなくなってからが、鬼としての人生(鬼生?)の本当の始まりな気がする。

ところで、吸血鬼と智野見で互いに異文化交流&血液交換すればいいと思うんだけど、難しいかな。
特に吸血鬼サイドは人数も少ないんだし、伴侶を鬼から娶るのもアリだと思うのよね~。