日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 乙女ゲーム世界で主人公相手にスパイをやっています〈4〉 / 香月みと 』 アルファポリス文庫

【あらすじ】
ここは、ある乙女ゲームの世界。
攻略対象の一人が従兄である詩織は、彼がヒロインにオトされないよう、彼女を日々スパイをしている。
ゲームのエンディングとなるクリスマスが近づくある日、一部の攻略対象の様子がおかしくなり、突然ヒロインに迫りはじめた!?
しかも、このままではすべての攻略対象がおかしくなり、逆ハーレムエンドを迎えてしまうとか…この現状を打破すべく、脇役少女は最後の任務に挑む!



【感想】
最終巻。
ヒロインが攻略していないにも関わらず、突如好感度MAX状態になり虚ろな目で愛を囁きだす攻略対象たち。
一般人らはゾンビみたいにゾロゾロ来るし、決戦の夜はホラーな光景だった。

主人公の心(石=意思?)が具現化したことにより、文字通り『心を預ける』『奪われる』ことへの恐怖で決戦前は空気が重く息苦しかった。
『水を差す』もそうだけど、制作した前世の彼は若干駄洒落好きだったんだろーか。

ゲームはクリスマスでエンディングだったが現実はまだまだ続くわけで、和兄が自制しつつ甘く迫ったり、桂木くんが天然攻撃で攻めたり、委員長が誰よりも近い男友達の地位からランクアップを図ったりと、そんな2年生3年生の主人公らの日常も覗いてみたかったな~。
ちなみに私は桂木くん&委員長推しだ!
和兄、ごめんよ(笑)。