日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 人は獣の恋を知らない / 栢野すばる 』 ソーニャ文庫

【あらすじ】
婚約式の場で大怪我をして政略の駒になれなくなったフェリシアは、王である兄の計らいにより、彼の腹心でフェリシアの初恋の人、オーウェンと結婚することになる。
けれど彼の献身ぶりは夫というより従者のようで、夫婦の営みもないまま。
不本意な結婚を強いてしまったと心を痛め、彼から離れようとするフェリシアだったが…。
「今から貴女の夫として振る舞わせていただきます」
オーウェンは箍が外れたかのようにフェリシアに欲望をぶつけてきて――!?


人は獣の恋を知らない (ソーニャ文庫)

人は獣の恋を知らない (ソーニャ文庫)


【感想】
大怪我と不名誉な噂で政略の駒となれなくなった王妹×心に獣を棲まわせた国王の腹心。

作家さん買い。
今回も面白かった。

ヒロインは優しい心と王族としての矜持を持ち、民の為に己の義務を果たそうとする王族の鏡。
ヒーローは幼少期の虐待等の影響か少々(?)壊れ気味な男で、スペックは高いが完璧ではない不安定なところがいい。
瞳の色の変化や治癒速度は何が原因なんだろう?

濡れ場中心のTLが多い中、この本は物語が中心となっていたので楽しく読めた。
最後のアレは獣の直感恐るべしである。
(そして理性と獣の動揺と喜びっぷりが可愛い)