『 フレールの魔獣 孤独な王女は純潔を捧ぐ / 火崎勇 』 ガブリエラ文庫
【あらすじ】
隣国の侵攻から国を守るため、伝説の魔獣を呼び出そうと迷宮に入った王女フレール。
現れたのは美しい男エルンストだった。
彼はその身に宿す魔獣を目覚めさせるにはフレールの命か処女を捧げる必要があると言う。
すぐには決断できないフレールに、エルンストは魔獣不在のまま助けの手を差し伸べる。
「俺は今まで、これほど激しく誰かを求めたいという衝動を感じたことはなかった」
優しく男らしい彼に否応なく惹かれるフレールは!?
- 作者: 火崎勇,池上紗京
- 出版社/メーカー: 三交社
- 発売日: 2019/07/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
【感想】
隣国からの侵略を防ぐため、魔獣を探し迷宮に入った王女×その身に魔獣を宿し、数百年の眠りについていた元神殿騎士。
気候変動で周辺国が飢える中、唯一豊かに実り続けていたヒロイン父の治める小国。
王が病に倒れたのを機に侵攻を企てる隣国の脅威に、伝説の魔獣を求めるが……。
王族としての自覚を持ち、国民の平安と幸せのために努力するヒロイン。
そんな彼女が主人公なのもあってか、お話もそつなく優等生な印象だった。
魔獣同士の争い=ゴジラvsガメラ的な怪獣大戦争になるのでは!!??とワクワクしたのだが、あっという間に終わってしまってしょんぼりであった。
もっと何度も派手派手しく暴れてくれてもいいのよ~(´・ω・`)
もう1人の契約者は好きになれなかったなぁ……。
ヒロインが賢い分、精神的な幼さや自己中ぶりにイラッとしたわ。
いつかヒーローが死を迎える時、その身に宿した魔獣をどうするのか。
まだたくさんいる魔獣を他国の者たちが目覚めさせた場合、それこそ怪獣大戦争になるんじゃないか。
例の大臣はあの後どこへ行ったのか、などなど。
細かいことがちょこちょこ気になった。