日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 ヘルハウンド 犯罪者プロファイラー・犬飼秀樹 / 青木杏樹 』 メディアワークス文庫

【あらすじ】
「俺は邪悪な話術を使う、悪魔なんだよ」
死体マニアの変人ながら、天才的頭脳で若くして犯罪心理学の准教授を務める男、犬飼。
彼は“特権法”登録ナンバー〇〇二――難解事件の捜査を特別に国に認められた民間人プロファイラーだ。
【黒妖犬(ヘルハウンド)】の異名を持つ彼は、幼馴染の副検事・諭吉から持ち込まれる凶悪犯罪の真相を【悪の心理学(イーブルテクニック)】で狡猾に暴いていく。
しかし、犬飼が死体を愛するきっかけとなった25年前の事件――諭吉の母の自殺だけは真相が不明で……。



【感想】
惨たらしい死体を“恋人”と呼び愛でる犯罪心理学の准教授・犬飼と、彼の幼馴染で副検事の諭吉。

最初は人嫌いで屈折した犬飼を、明るく朗らかな諭吉がフォローしながら事件の真相を明らかにしていく話だと思っていた。
が、読み進めていくとより人間らしいのは犬飼の方だった。

25年前の事件の真相は、まぁそうだよね……という想定内。
あの事件が幼い子ども2人に与えた影響を思うと、真犯人の自分勝手な言動に憤りを覚える。
これからようやく、諭吉は本当の自分を表に出して友情や親子関係を築いていけるね。
(そして脱DTできるといいネ!)