『 覇狼王の后 下 / 宮緒葵 』 プラチナ文庫
【あらすじ】
隣国に侵略された戦乱の中、傭兵で妾腹の王子でもあるヴォルフに囲われた神官のアリーシェ。
両性の身体を暴かれ、后として執愛を注がれる。
屈辱しか感じないはずだったが、自分だけに執着する彼に心を開きかけていた。
けれど策謀により王都へ誘拐され、執務官である隣国の王子の後宮へ入れられてしまう。
アリーシェを奪われたヴォルフは、まさに悪魔の如く王都へ進軍し―。
- 作者: 宮緒葵
- 出版社/メーカー: プランタン出版
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: 文庫
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【感想】
受を后とし、彼のために世界を手に入れてみせると豪語する妾腹の王子×己の両性の身体を忌み嫌い、攻を拒み続ける美貌の元神官。
人の話を聞かぬ駄犬が、待ての出来る照れ屋な狼になるまでのお話(←?)。
上巻を読んだ時の予想通り、侯爵令嬢と攻側近がやらかし受母もしぶとく生きていた下巻。
受を失った攻が“心無き悪魔に成り果てて”いた期間、敵だけでなく味方も容赦なく消されていったんだろうなぁ。
受の誘拐やお手付き疑惑に関して潔白だったのに、問答無用で切り捨てられた某王子が少々気の毒でした。
上巻では受のお兄ちゃんが癒しだったけど、今回はなんといっても攻の弟くんよ。
8歳の国王陛下が可愛らしい曲者天使で良かったわ~。
私、働くなら覇狼王のとこより弟くん&お兄ちゃんのとこがいい(笑)。
お兄ちゃんも生涯独身なんて言わずに、気立てのいい優しいお嬢さんと穏やかな家庭を築いて欲しいものだ。
どこかの正妃とかどこかの正妻みたいな女ばっかりじゃないからさ。
ところで、前と後ろと交互に入れるとか、衛生的にどうなんだろう……と妙なところが気になってしまったのですが。
雑菌入りそうで、閨シーンのたびに別の意味でドキドキしちゃったよ。。。