日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 極道さんは今日もパパで愛妻家 / 佐倉温 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
くされ縁の極道賢吾の求愛を受け入れて、息子の史と家族同然の生活を始めた佐知。
恋人になったことで賢吾からのスキンシップが多くなり、照れながらも嬉しく思う佐知だったが、史が保育園で佐知のことで友達と喧嘩してしまう。
更に組の集まりの手伝いとして、他の組から美鈴という賢吾の昔なじみの女性がやってき、佐知は自分の立場に不安を覚え始めて…。
三人の絆が深まるシリーズ第二弾登場!


極道さんは今日もパパで愛妻家 (角川ルビー文庫)

極道さんは今日もパパで愛妻家 (角川ルビー文庫)


【感想】
シリーズ2作目。
佐知(受)が賢吾(攻)への気持ちを自覚し、恋人同士となった2人&史の3人で暮らし始めた日常からスタート。

今回は『試練と成長』がテーマとのことで、受への試練と成長の話かな~と思いながら読んでいたら、史にとっても試練と成長のお話だったね。
唯一の家族だった母親を亡くすという経験をした史にとって、大好きな受がある日突然いなくなるかも……という恐怖は想像以上に大きかっただろう。
美鈴という任侠の世界に立つ攻の昔なじみの存在を前に、一度は逃げることも考えた受だけど、ちゃんと自分の立ち位置を見つけられたようで良かった。

…………ていうかさ。
初心な受に攻がアレコレアレコレ嘘八百を教え込んでいて、ちょっとこのエロオヤジどうにかして~!!とニヨニヨしながら伊勢崎に通報しそうになったわ(笑)。

普段は包容力があるのに受に関してだけ心が狭くなる攻も、ツンツンなのにふとした瞬間にデレてエロくなる受も、健気で可愛らしい史も、猛獣に睨まれヒンヒンしてる下っ端組員に至るまで、登場人物のほとんど(今のところ美鈴以外/笑)が大好きなので、波瀾はあっても皆が幸せになって欲しいな。

※SSペーパーは、攻視点での幸せな日常。
 (同作者の別作品に封入されていたもの)