日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 インテリヤクザは不器用な策略家 / 佐倉温 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
雨宮医院に勤める看護師・舞桜は家族に恵まれず、十六歳のときに東雲組若頭・東雲賢吾に助け出された。
以来、賢吾の右腕である伊勢崎が教師役として舞桜を庇護する。
舞桜にとって伊勢崎は幼い頃に遊んでくれた遠縁の親戚であり、一人ぼっちの舞桜に「俺がいる」と手を差し伸べてくれた大切な存在だ。
だが伊勢崎に見合い話が持ち込まれ、いつか伊勢崎が自分の傍からいなくなることを想像してしまい…?
「極道さん」シリーズの人気カップルを主役にしたスピンオフがついに文庫化!



【感想】
若頭補佐×看護師。

極道さんシリーズのスピンオフ。(シリーズ11冊目)
電子で出ても我慢して、紙になるのをずっと待ってた作品。

今回最初に思ったのは、たまに本編でそっと目線を交わしたり親しげな雰囲気だったりしたから、もうとっくに舞桜(まお)と伊勢崎は“そういう関係”になってると思ってたよ!ということ。
まさか、伊勢崎がヘタレ純愛キャラだったとは……。
まぁ、舞桜の悲惨な過去とその後の伊勢崎への全幅の信頼を思うと、手が出せない気持ちも分かるけどね。
彼があそこまで舞桜を強く想ってるとは思わなかった。
自分の全てをかけて相手を愛するところは賢吾と同じだね。
本人らは一緒にされるの嫌がりそうだけども(笑)。

碧斗が父親から舞桜を守ろうと立ち塞がったシーン、めっちゃ男前だった。
本編では賢吾が記憶喪失の時に、パパの記憶が戻るまで佐知を守ると史が言ってたし、このお子さまたちが将来どんなイイオトコに育つのかとても楽しみ。
血が繋がっていなくても、自分で家族を選んだ舞桜も碧斗も(もちろん史も)、みんながずっと幸せを感じながら生きていけたらいいな、と思う。

前月に出た本編(『極道さんは運命の~』)の特典ペーパーに今回の話の前日談あり。
こんな余裕ぶってた姿を、お返しに賢吾が動画に撮ってやれば良かったのに(笑)。