日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 今宵、あなたへ恋物語を / ととりとわ 』 エタニティブックスRouge

【あらすじ】
莉緒は勤め先の図書館が閉館するせいで一ヵ月後の解雇が決まっている28歳の司書。
ある日、子供向けの朗読会を終えた彼女は、執事を名乗る人物からスカウトを受ける。
なんでも莉緒に【坊ちゃま】の専属朗読係になってほしいのだとか……。
不審に思いつつも、莉緒は坊ちゃまの住む屋敷に向かう。
すると、そこで出会った坊ちゃまとはなんと、彼女より年上のイケメン実業家!
彼は初対面の莉緒を甘く紳士的に口説き下にも置かないおもてなしをしてくれる。
色々あって彼の朗読係となった莉緒は夜だけ屋敷に通い、時には感動的なファンタジー小説や絵本、また時には甘く淫らな物語を読み聞かせることに――!?

今宵、あなたへ恋物語を (エタニティブックスRouge)

今宵、あなたへ恋物語を (エタニティブックスRouge)


【感想】
閉館と同時に職を失うことになった図書館の契約職員×紳士で美形な大企業の副社長。

次の職を探さねばと思っていた所に『坊ちゃま』の朗読係を打診され、絵本の読み聞せかと話を聞きに行ったら現れた坊ちゃまは自分より年上の男性。
初対面のはずなのに優しく甘やかな視線を送ってくるヒーローに、ヒロインが落ちるのは早かった。
でも坊ちゃまの初恋が実るならチョロくていいよ!と思ってしまう(笑)。

朗読にかこつけ官能シーンを読ませて、照れるヒロインを眺め堪能していても、変態っぽく見えないのは彼の品のある雰囲気所以か。
 (絶対心の中でハァハァ(*´Д`)してたと思う…)
屋敷の執事や使用人たちもそんな坊ちゃまを全力応援態勢で、きっとヒロインが初めて屋敷を訪れた時は「ああぁ、坊ちゃまの20年越しの想いが今ここに!!」と感動してたんだろうなぁ……などと想像してちょっと楽しくなってしまった(笑)。
たまに想いが迸るがヒロインを終始大切に大切にしているヒーローなので、最後まで安心して読むことができた。

ストーカー氏はなぁ……なんか勾留されてる先で今もヒーローを憎んでヒロインの裏切り(←と思ってそう)に恨みを呟いてそうな気がする。
ヒーローには金に糸目をつけず、万全の体制を敷いてヒロインを守って頂きたい。