『 素材採取家の異世界旅行記 8 / 木乃子増緒 』 アルファポリス
【あらすじ】
ほのぼの素材採取ファンタジー第8弾!
王都のトラブルを解決し、ようやくトルミ村の拠点に戻れることになったタケルたち。
久しぶりにのんびりしていたところ、懇意にしているギルド職員のスッスが失踪したという、穏やかならぬ知らせが舞い込む。
すぐさま彼らがスッスの音信が途絶えた地に向かうと、そこは豪雪に沈む静寂の銀世界と化していた。
降りやまない雪を止めるべく、タケルたちはその元凶である暴走神に挑む!
【感想】
エウロパのギルドからスッスが休暇中に失踪したと聞き、彼の故郷を訪ねたタケルたち蒼黒の団。
そこには一面の銀世界……どころか、すべてが雪に埋もれ海まで凍りつく異様な光景が広がっていて……。
アルファポリスレンタル。
巻頭の人物紹介イラストが可愛い。
みんなもこもこ~。
またもアレでソレな魔素事案により暴走した、古代神の狼様に遭遇。
豪雪どころか爆雪状態でも明るさを失わない小人族の皆さんがいい。
でも、ナゼナニモードの集団スッスを相手にするのはなかなか大変そうだわ(笑)。
オグル族のチャラ男喋りも慣れれば可愛い……ような気がする、うん。
狼様改め子犬様の可愛さにメロメロする間もなく、厨二セリフを吐く謎人物によるタケル氏拉致事件発生。
鞄って自動で手元に戻るんだっけ。
あれ、それは別作品の設定?
他の皆とは離れても、ビーとだけは離れず一緒に拐われて欲しかったなぁ。
目の前で消えるのを見たビーが可哀想(TДT)
『 異世界食堂 3 / 犬塚惇平 』 ヒーロー文庫
【あらすじ】
こちらの世界とは違う、遠い異世界へとつながる、魔法の扉。
その扉の先には、不思議な料理屋がある。
洋食のねこや。
窓一つ無いのに不思議と明るい部屋の中には見たこともないような内装。
出てくる料理は不思議な、されど美味しい料理。
どの料理が一番美味いか。時折話題には上るが結論が出たことは無い。
彼らは料理を食べて語らい、時に新しい発見をする。
故に彼らがこの店に名付けた名前は『異世界食堂』。
それが、この異世界食堂で三十年繰り返されてきた営みなのである。
チリンチリン------そしてまた、土曜日が来るたびに鈴が鳴る。
【感想】
魔族のアレッタに続き、チキンカレーに魅せられた神様的な存在のクロも異世界食堂の給仕さんに。
店主とアレッタにはエルフ型に見えてるけど、お客さんからは一瞬だけ“黒いナニカ”が視界に入る感じなのかしら。
なんか異世界食堂の怪談とかになりそう(笑)。
前々から気になっていた、ねこやが異世界と繋がってる理由(のきっかけ)がちょこっと描かれていて、それが自分の予想とかなり違う理由だったので驚いた。
ってことは、店主はクォーターってこと?
3代目はこっちと向こう、どっちの人がなるのかね。
毎回進展が楽しみな砂漠の国の王太子の恋。よくよく考えると、感染する病で療養中の姫様と一緒にご飯を食べるのは大丈夫なんだろうか(笑)。
友人枠からの脱却は……まだまだ難しそうだなぁ。
『 異世界食堂 2 /犬塚惇平 』 ヒーロー文庫
【あらすじ】
最寄駅から徒歩5分。
オフィス街に程近い商店街の一角に立つ、犬の看板が目印の雑居ビルの地下一階。
猫の絵が描かれた樫の木の扉を開くとそこは、「洋食のねこや」。
創業五十年、近所のオフィス街のサラリーマンが主な客であり、ちょっと料理の種類が多いのと、洋食じゃないメニューを出すことが特徴。
特別営業の土曜日だけの新たな従業員が加わった。
名前はアレッタ。
生まれも育ちも向こうの世界の、魔族の娘。
変わった従業員を新たに加え、店はまたいつものように続いていく。
毎週土曜の特別営業。迎える客は異世界の人々。
それが―――――「異世界食堂」。
そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。
【感想】
魔族の少女・アレッタを『ドヨウの日』限定の店員に迎え、今日も異世界料理を提供する異世界食堂。
ケーキ屋さんだけでなくBARのマスターも異世界のことを知ってるのか~。
どういう経緯で向こうとこっちで扉が繋がるようになったのか、その辺も知りたいなぁ。
砂漠の国の王太子の恋の進展を楽しみにしてたんだけど、ヘタレな彼にはあまり期待できそうもない…。
異母妹がデキる女でよかったね(笑)。
このままだと、彼の元になら嫁いでもいいかな、ではなくあの子(異母妹ちゃん)がいるから彼女のお兄さんと結婚しようかな、になりそう。
王太子、頑張って!(笑)
カレーライスの彼も無事にお店に戻ってこられて良かった。
島に残した手紙やお金にもグッときた。
『 異世界蹂躙 ―淫靡な洞窟のその奥で― 2 / ウメ種 』 ダッシュエックス文庫
【あらすじ】
勇者と共に旅をした大魔導師であり、この魔導師の国の女王、レティシア。
彼女の頭を悩ませた『ブラックウーズ』は、フィアーナたちによって討伐された。
だが、王都で今度は住人が突然消えるという奇妙な事件が発生していた。
それは、王城もまた例外ではなかった。レティシア子飼いのメイド長直属の部下でもあるティアナも、フィアーナたちが戻ってきた直後に姿を消していた。
――女を孕ませる魔物。
『ブラックウーズ』に孕まされたエルフの女騎士たちから生まれたスライムが、能力を受け継ぎ、王国内で成長していたのである。
無慈悲なスライムに欲望の限りを尽くし蹂躪される異世界ダークファンタジー、第2幕!!
【感想】
誰も気付かぬ内に、王城内に産み落とされた新たなブラックウーズ(スライム)たち。
城で、街で、人々が消えてゆき、やがてその魔の手は女王にも迫り……。
相変わらずスライムの凌辱無双がえげつない。
洞窟の方は全滅して、新世代のスライムたちが活躍(?)するのかと思ったら、親世代はソコに隠れてたのね。
こんなん、どこにでも(誰にでも)潜み放題で、あっという間に全土に広がっちゃいそう。
巻末にifの世界の話があったけど、こんな日常は二度と来ない気がする…。
『 王子のデレはツンの底。 ~婚約破棄も悪役令嬢も難しい~ / 来栖もよりーぬ 』 メリッサ
【あらすじ】
十歳の時に、乙女ゲームの悪役令嬢へ転生していることに気づいた侯爵令嬢のルシア。
このままだと攻略対象キャラで婚約者のシェーン王子に断罪されてしまう……とあの手この手で婚約破棄を迫るけれど、王子からは悉く却下。
というのも、ルシアは知らなかったのだ。
表情筋が死にかけている王子が、心の中では今日も可愛い可愛すぎると全力でルシアを愛でていることを――!!
婚約破棄したい令嬢と彼女が好きで好きで仕方がない王子のすれ違い×溺愛ラブコメディ!
【感想】
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したヒロイン。
このまま王子の婚約者でいても悲惨な末路しかないから…と、令嬢にあるまじき趣味に走っては事ある毎に婚約破棄を打診するも、毎回却下されてしまい……。
表情筋が仕事をしないヘタレ王子と思考が斜めのサバサバ令嬢のラブコメ。
自分だけでなく、仲が良かった友人も一緒の転生は楽しそう。
エリザベスもあんなことをしなければ、3人で永く仲良く過ごせただろうに…。
巻き込まれて穢されたご令嬢方を思うと、どれだけ謝ろうが反省しようがもう手遅れだよ……としか思えない。
自死を選ぶ可能性だってあったんだから。
後半は出てこなかったけど、ヒロインの飼い猫がドスコイな液状トロロになってて、体調がホント心配。
キャットタワー頂上のおやつを、ドスコイアタックな力業でゲットしたのには申し訳ないけど笑ってしまった。
いつか……スリムは無理でもそれなりに猫体型になれることを祈る(笑)。
ヒロインが大好きすぎて色んなヤバイご趣味を嗜むヒーローは、美形だからイケメン無罪だけど、そうじゃなかったら普通に変質者だよな…。
いつか天に召される時には、No.80以上いってそうな例のノートとリカちゃん……じゃなくてヒロインちゃん人形は始末してから逝って欲しいと思う。
ヒロインのためにも(笑)。
『 異界の魔術士 2 / ヘロー天気 』 レジーナブックス
【あらすじ】
異世界に召喚され、「魔術士様」と呼ばれるようになった発明少女・都築朔耶。
現在はある国に攫われて、何ともおかしな皇帝陛下に口説かれ中。
実は名目だけの傀儡皇帝だという彼――バルティアだったが、突然、何者かに命を狙われる。
いまや無敵ともいえる精霊術で彼の命を救った朔耶に、バルティアはこう言った。
「余に、力を貸してほしい」
傀儡からの脱却を望む彼に、得意の発明と精霊術で協力し始めた朔耶。
一方、そんな彼女を闇の中からじっと見つめる者がいた――
最強“魔術士”少女が、影の支配者に立ち向かう!?
スケール感溢れる痛快異世界ファンタジー。
【感想】
アルファポリス期間限定無料。
王国貴族の裏切りにより、帝国に誘拐されたサクヤ。
どうせ王国にすぐには戻れないし…と、帝国でも好きなように振る舞うが……。
帝国でもチート炸裂、無敵のサクヤ。
チートすぎて、皇帝どころか帝国の裏ボスに襲われても全然危機感なかったわ。
いろんな意味で気色悪くはあったが。
アレを見た後から、バルがいい奴に見え始めた(笑)。
彼がサクヤのお相手か~。
いまのとこ、一般人ならいい人なんだけど…ってレベルなので、もっと頼り甲斐があるデキる皇帝になって欲しいなぁ。
番外編のドーソンの話がとてもよかった。
ある意味、この話の中で一番ヒーローしてるわ。
脳内イメージだともっと小太りで嫌な目つきだったんだけど、イラストを見たらそこそこ美形でびっくりした。
主役CPより、こっちの恋の行方が気になる(笑)。
『 破滅エンド回避のため聖女を目指してみたら魔王様が溺甘パパになりました / 瑞希ちこ 』 ベリーズ文庫
【あらすじ】
孤児院で暮らす5歳のアイラは、最強の魔王・ジェネシスに引き取られ、聖女になるよう告げられる。
同時に前世の記憶を取り戻し、自身が乙女ゲームの破滅不可避な悪役王女に転生したことに気づき…。
「享年15歳だなんてぜったいに嫌!」
――聖女になってハッピーエンドを迎えるため、苦手な魔法を猛勉強!
ついでに手料理を振る舞ったりとパパに全力でなついてみたら、冷酷魔王が溺甘パパ化して…!?
【感想】
5歳で魔王に引き取られた孤児ヒロイン。
封じられた魔王の魔力を取り戻すため、聖女となるよう命じられ前世の記憶が蘇る。
ここは乙女ゲーム世界でこのままではどのルートでも自分は死んでしまう!と、まずは魔法を極めるべく奮闘するが……。
前聖女に騙し討ちされ、魔力を封じられた魔王パパが可哀想。
ハニトラもアレだけど、国王の愛人とか生々しいな…。
ヒロインが将来結婚して子どもが出来てもアルバーンの血は継がれないはずけど…その辺はどうなるんだろうね。
ところで、ヒロインが騎士団を国の権力者と言っていたのに違和感を覚えたんだけど、別に彼らは権力を握ってないよね?
それとも、実はめっちゃお偉い貴族様のご当主集団とかだったんだろうか。
それはそれで面白そうだが(笑)。
あと、終盤の『魔物たちをふっかけて』(けしかけて?)とか『私の勝手な妄想』(勝手な想像?)など、それは違うのでは?な表現があったので、編集さんはその辺のチェックもして欲しいな~と思った。
それにしても、散々好き勝手したのに裏切りの事実さえ無かったことにして、今も自分に都合のいい嘘をばらまいているクリスタがそのままってのが納得いかん。
これで許しちゃうと、卒業後に男の取り合いとか職場関係とかでも似たようなことするんじゃないの?
ヒロインの名誉のためにも、 あの場に残ってた騎士団か学園関係者から真実が周囲に伝わって欲しいなぁ。